このトピックでは、エクゼキュータにオブジェクトを割り当てる方法と、エクゼキュータ・キーとフェーダに機能を割り当てる方法について述べます。
エクゼキュータに何かを割り当てるのは簡単です。
Assign キーを押してから、割り当てたいものを押し、そして割り当て先を押します。
これには、以下のような3種類の方法があります。以下の例ではシーケンスを用いていますが、可能なタイプなら何でもかまいません。
キーのみを用いて、現在のページのエクゼキュータ5に、シーケンス3を割り当てます。
Assign Sequ 3 Exec 5 Please
キーとプールを組み合わせて行うこともできます。
画面にプールが表示されていれば、キー操作とプール選択を組み合わせることができます。
キーを押すと、キーワードがコマンドラインに入力されます。つまり、コマンドライン入力で行うこともできるわけです。
このコマンドは、エクゼキュータページ2のエクゼキュータ5に、シーケンス4を割り当てます。as、seq、ex は、それぞれ Assign、Sequence、Executor のショートカットです。
Assign メニューでは、エクゼキュータへの割り当てを視覚的に分かりやすく行えます。ここでは、まずエクゼキュータを選択してから、その機能を選びます。
Assign メニューを開くには、主に2つの方法があります。
Assign メニューが開きます。
Assign メニュー Function ページです。このページを選択するには、右側の Function ボタンをタップしてください。メニューがモニタ画面1にある場合は U1 キーでも選べます。
メニューの右下には7つのボタンがあります。Empty 以外のボタンをタップすると、ボタンの上に選択リストが開き、各タイプで可能なオブジェクトが表示されます。Empty ボタンをタップすると、エクゼキュータが空になります。
Sequence ボタンをタップすると、利用可能なシーケンスの一覧が開きます。
エクゼキュータに割り当てられる6つタイプのそれぞれについて、選択肢がツリー構造でリスト表示されます。
エクゼキュータに割り当てたいオブジェクトをタップして選択するか、画面エンコーダでリストをスクロールし、タップしてオブジェクトを選択します。
エクゼキュータに何かが割り当てられている場合、エクゼキュータ・キーの機能を変更できます。
下の画面例のように、Assign メニューで作業していると、エクゼキュータが左側にシンボル表示されます。
この例では、フェーダ・エクゼキュータを示しています。上部の2つのボタン、フェーダ、そして下部のボタンがあります。
3つボタンのいずれかをタップすると、Select Function ポップアップが開きます。
ここには、多くの機能があります。表示される機能は、エクゼキュータに割り当てられているオブジェクト・タイプによって異なります。
一部の機能の横には、オプションを設定するためのスワイプボタンがあります。オプションでは以下のものを選べます。
主な機能は、以下の通りです。
これらの主な機能は、キーワードです。詳しくは 全キーワード一覧 を参照してください。
機能は、キーやコマンドを用いて割り当てることができます。機能に対応する物理キーが無い場合は、コマンドを入力する必要があります。
必要とする機能に対応するハードキーがある場合、それをエクゼキュータ・キーに簡単に割り当てられます。Assign を押してから、その機能キーを押し、最後にエクゼキュータ・キーを押してください。
例1
例えば、エクゼキュータ1の一番上のキーに Off 機能を割り当てるには、以下のようにキーを押してください。
Assign Off (一番上のエクゼキュータ・キー) 1
例2
エクゼキュータ・キーに Load 機能を割り当てます。
Assign Goto Goto [エクゼキュータ・キー]
Goto キーを2回押すと、"Load" コマンドになります。
機能は、コマンドラインから割り当てることもできます。
以下は、一般的な構文です。
Assign [機能] (at) [場所]
この構文の [場所] には、エクゼキュータに関連付けられた特定のハードキーを指定してください。キーは、ExecButtons と表し、末尾に番号が付きます。フェーダの下にあるキーや、フェーダの無いエクゼキュータの単独キーは ExecButton1 になります。また、フェーダのすぐ上のキーは ExecButton2、一番上のキーは ExecButton3 になります。
例えば、エクゼキュータ・ページ8のエクゼキュータ5に関連付けられた一番上のキーに ToFull 機能を割り当てるには、以下のコマンドを入力してください。
エクゼキュータに割り当てられたオブジェクト・タイプによっては、フェーダの機能を変更できます。これらは、エクゼキュータ・キーの場合と同様に、Assign メニューの画面表示をタップして変更できます(上述を参照)。
下のような Select Function ポップアップが開きます。
ポップアップに表示される機能は、エクゼキュータに割り当てられているオブジェクト・タイプによって異なります。
上述の機能については、それらのキーワードのトピックで詳しく述べられています。全キーワード一覧 を参照してください。
機能は、コマンドラインからも割り当てられます。
構文は、エクゼキュータにフェーダが1つしかないことを除けば、キー機能を割り当てる場合と同様です。
例1
現在のページのエクゼキュータ9に Rate 関数を割り当てるには、以下のように入力してください。
あるいは、実際のフェーダを指定します。
例2
エクゼキュータ・フェーダに Empty 機能を割り当てる場合は、フェーダを指定する必要があります。
現在のキーやフェーダ機能の割り当ては、Assign メニューを用いて、現在のユーザプロファイルに保存できます。
タイトルバーには、2つのボタンがあります。Save Default [object type] Assignment をタップすると、現在の割り当てが、そのオブジェクト・タイプに対するデフォルトとして保存されます。これは、例えばシーケンスとエフェクトに対して、個々にデフォルト設定を保存できるということです。
エクゼキュータに何かが割り当てられると、そのデフォルトが適用されます。
Load Default [object type] Assignment をタップすると、現在保存されているデフォルトがキーやフェーダに読み込まれます。
エクゼキュータは、最大で5つ分の幅にまで拡張できます(後述を参照)。これによって、キーとフェーダの数が変わります。それぞれの幅のサイズは、各オブジェクト・タイプごとに異なるデフォルトのキー/フェーダ割り当てを持ちます。
これは、1つのエクゼキュータ幅を用いるシーケンスはそのデフォルト設定を持ち、2つ分のエクゼキュータ幅を用いる同じシーケンスは別のデフォルト設定を持つということです。
エクゼキュータ・キーに割り当てられたシーケンスやエフェクトは、最大で5つまでのエクゼキュータを使用できます。
また、ボタン・エクゼキュータに割り当てられたタイマーは、最大で2つのエクゼキュータを使用できます。
設定は、Assign メニューで行います(詳細は前述を参照)。 Assign メニューの Function ページで、左側が下のようになっているとします。
左下のボタンを見ると、エクゼキュータをどれだけ拡張できるかが分かります。
エクゼキュータは、5つずつグループ分けされています。異なるグループに渡って拡張することはできません。また、すでに何かが割り当てられているエクゼキュータに拡張することもできません。例えば、エクゼキュータを5つ分の幅に拡張するには、最初にエクゼキュータ1、6、11、16、21、26というように割り当て、かつ、その間の後続エクゼキュータは空になっていなければなりません。
拡張を行うと、下のようになります。
各キーやフェーダによって、割り当てられているシーケンスやエフェクトに対し、選択された機能を実行できます。