DMXブレークとは、フィクスチャが複数のDMX開始アドレスを必要とするときに用いられる用語です。
フィクスチャが複数の開始アドレスを必要とすることは、フィクスチャが使用するアドレスの数とは関係ありません。
例えば、あるムービングヘッド器具が外部から調光されているとします。ムービングヘッドにはDMXアドレスが必要ですが、内部のランプは外部ラックのディマーに接続されていて、別のDMXアドレスを持ちます(ユニバースも異なるかもしれません)。しかしこの器具は、ID番号から、1つのデバイスとしてしか見えません。これを可能にするために、2つのDMXブレークを用いるフィクスチャを用意し、DMXの範囲を2つに分割します。
複数のデバイスを組み合わせて、1つID番号で使用したいという例は多くあります。例えば、DMX制御のバラストを備えたHMI照明に、カラースクローラとメカニカルな調光機構が付いていると、3つの独立したユニットがそれぞれのDMXアドレスを必要としますが、それらを1つID番号だけで操作したいというような場合です。
grandMA2 では、最大で8つまでのDMXブレークを扱えます。
Fixture Wizard には、各DMXブレークに対応する入力欄があり、Patch ウィンドウにもその列項目があります。また、Fixture Schedule では、1つの列にまとめられています。