Replace (置換)では、With キーワード を用いて、あるオブジェクトを別のオブジェクト(または値を別の値)で置き換えます。また、If キーワード によって、検索範囲を限定することもできます。
構文は以下のようになります。
Replace [検索オブジェクト/値] ( With [置換オブジェクト/値] ( If [検索対象] ))
構文の詳細は、Replace キーワード を参照してください。Replace コマンドは、Move キーを2回押すことでアクセスできます。
置換は、オブジェクト(フィクスチャ、グループ、プリセット、または任意のオブジェクト)や値を検索し、検索結果を同様のオブジェクトや値で置き換えます。通常の 検索機能 と同様、 特定のシーケンス、グループ、ワールド、または任意のオブジェクトなど、対象をショーの一部に限定できます。
ショー全体で、フィクスチャ1をフィクスチャ2で置換したい場合は、以下のように入力します。
置換を行おうとすると、下のような確認ポップアップが開きます。
置換を実行する場合は、Ok ボタンをタップしてください。
Ok Create Report ボタンをタップすると、置換が実行されるとともに、置換内容のレポートが作成され開きます。これは、Search トピックで述べられている検索結果と同様です。
Cancel をタップすると、置換操作が取り消されます。右上隅の をタップすることでも同様に取り消せます。
置換を実行すると、フィクスチャ1の値はフィクスチャ2に転送され、フィクスチャ1はショーで使用されなくなります。
シーケンス3でのみ置換が行われると想定される場合は、以下のようなコマンドを用います。
フィクスチャに対して置換オブジェクトを何も指定しないと、保存されている値が削除されます。
以下の2つのコマンドは、フィクスチャ1に保存されているデータをすべて削除します。
置換オブジェクトを何も指定しない場合、With はなくてもかまいません。
プリセットを Replace で変更することもできます。例えば、Position プリセット2をシーケンス5のプリセット4で置換する場合、以下のようになります。
シーケンス5のフィクスチャ8に対してのみプリセットを置換したい場合、以下のように2段階で行います。
値を別の値で置換することもできます。
個々の値を別の値で置換できます。
この例では、ディマー値50が保存されているすべての場所が、55に変更されます。
値の範囲を、別の値範囲で置換することもできます。例えば、シーケンス4で、すべてのディマー値を20%上げたい場合、以下のようなコマンドが使えます。
また、シーケンス4で、フィクスチャ1と2についてのみ、ディマー値を20%下げたい場合は、以下のようにします。
より複雑な制限を行いたい場合は、SearchResult を用いて検索範囲を絞った方がよいでしょう。
他のアトリビュートを置換することもできます。
フィクスチャ1〜10に保存されている Pan の値範囲を下げるには、以下のようにします。
あるいは、+20°ずらすこともできます。
アトリビュートは、ショーでどのフィクスチャタイプがパッチされているかによって異なります。アトリビュートとその名前の一覧は、List キーワード によって表示できます。
Replace 機能では、一覧の LibraryName という列に表示されている名前を用いる必要があります。ScreenName 列の名前は使用しないでください。
原則として、値は値で、オブジェクトはオブジェクトでのみ置換できます。したがって、保存されている値をプリセットで直接置換することはできません。しかし、最初に値を検索することで、置換対象をシーケンスなどの特定オブジェクトに限定する方法があります。
以下の例では、保存されているディマー値50が、Dimmer プリセットで置換されます。まず、シーケンス8で値を検索します。
そして、Dimmer アトリビュート(オブジェクト)がプリセットで置換される対象を制限するために、この検索結果を用います。