Render Quality
Render Quality は、光とフィクスチャのボディーが 3D Viewer どのようにレンダリングされるかを定義します。
すべてのレンダリング設定は、Render Quality プール・オブジェクトに保存され、プールで簡単に選択できます。
このプールには、定義済みのレンダリング品質がいくつかあり、常にいずれかのオブジェクトが選択されています。3DViewer は、任意のレンダリング品質を用いたり、選択されているプール・オブジェクトにリンクしたりできます。
新しいプール・オブジェクトを作成して、それを編集することでレンダリング設定を変更できます。
エディタには以下の設定があります。
- Name:
プール・オブジェクトの名前です。タップすると名前を変更できます。
- Scribble:
割り当てられているスクリブルです。タップすると、スクリブルを選択したり新規作成したりできます。
- Appearance:
割り当てられているアピアランスです。タップすると、アピアランスを選択したり新規作成したりできます。
- Note:
Render Quality に対して注記を追加できます。
- Beam:
ビームを視覚化する際のシミュレーション品質を切り替えます。後のものほど品質が高く、より多くのコンピュータ・リソースを必要とします。
- No Beam:
ビームをレンダリングしません。このモードでは、ゴボやスポットのレンダリングが行われません。
- Line:
ビームを1本の単純な線で描きます。このモードでは、ゴボやスポットのレンダリングが行われません。
- Standard:
フィクスチャからのビームを簡略に描きます。
- High:
ビームをよりリアルに描きます。
- High Fancy:
光の散逸をより正確に計算して描きます。
- Shadow:
他のオブジェクトにビームが当たったときに影ができるかどうかを切り替えます。Patch で3Dオブジェクトの Cast Shadow 設定を有効にしておく必要があります。
- Gobo:
ゴボが、ビームおよびスポット内でレンダリングされるかどうかを指定します。以下の3つの選択肢があります。
- Disabled:
ゴボはレンダリングされません。
- Enabled:
ゴボがレンダリングされます。
- Animated:
ゴボに加えて、ゴボシェイクやゴボホイール・スピンなどのアニメーションもレンダリングされます。Enabled では、これらのアニメーションがレンダリングされません。
- Multi LED Beam Mode:
マルチエミッタ・フィクスチャのビームのレンダリング方法を指定します。以下の選択肢があります。
- Separated Beams:
各エミッタのビームがレンダリングされます。
- Single Beam Mean Color:
平均色による単一ビームとしてレンダリングされます。
- Single Beam Dynamic Gobo:
エミッタ出力から「仮想の動的ゴボ」を作成し、単一ビームとしてレンダリングされます。
- Body Quality:
フィクスチャのボディーのレンダリング品質を指定します。以下の選択肢があります。
- None:
フィクスチャのメッシュは視覚化されません。ただし、Environment オブジェクトは表示されます。
- Box:
フィクスチャのボディー全体が1つのボックスとして視覚化されます。このボックスはフィクスチャの寸法になります。
- Low:
フィクスチャのすべてのジオメトリがボックスとして視覚化されます。ただし、フィクスチャのメッシュのうちデフォルトの cylinder のものは、そのまま表示されます。
- Simple:
ムービングヘッド(Base - Yoke - Head - Pigtail 付き/なし Lens)の一般的な幾何学的構造を持つフィクスチャは、grandMA3 のデフォルト・メッシュで視覚化されます。他のすべてのフィクスチャは、"Low" モードで視覚化されます。
- Standard:
頂点数が1,200を超えるフィクスチャは、Simple モードで視覚化されます。頂点数が1,200未満のフィクスチャのメッシュは、そのまま表示されます。
- High:
頂点数が10,000を超えるフィクスチャは、Standard モードで視覚化されます。頂点数が10,000未満のフィクスチャのメッシュは、そのまま表示されます。
- Ultra:
頂点数にかかわらず、オリジナルのメッシュでフィクスチャが表示されます。
- Dilution Type:
ビームやスポットの明るさが距離によってどのように減衰するかを指定します。
- None:
距離が離れても、ビームやスポットの明るさが変わりません。
- Linear:
距離に応じて明るさが直線的に減衰します。
- Correct:
よりリアルな減衰になります。
- Light Scale:
3D Viewer における光レンダリングの解像度を連続的に変更します。100%では、3D Viewer がネイティブの解像度でレンダリングされます。10%では、3D Viewerの光の解像度が、幅と高さについて5で割ったものになります。
- Render Scale:
3D Viewer におけるレンダリング全体の解像度を連続的に変更します。100%では、3D Viewer がネイティブの解像度でレンダリングされます。
10%では、3D Viewer の解像度が、幅と高さについて5で割ったものになります。
- Shadow [Pix]:
レンダリングされる影の解像度を変更します。この値が高いほど、影部分の解像度が高くなります。これは、"Shadow" プロパティが有効な場合(例: Beam Quality が "Gobo Shadow")の場合にのみレンダリングに影響します。
- Native Colors:
ネイティブな色表現と、ビームやスポットのインテンシティとの間を補間します。レンダリングされたビームが区別しやすいように、色とインテンシティを自動的に変更します。値が大きくほど、重なり合う個々のビームが区別できなくなりますが、より色が強く、コントラストが高くなります。
- Dilution Scale:
ビームの明るさが減衰する度合いを指定します。値が大きいほど、ビームの減衰が少なくなり、より遠くまでビームが見えるようになります。
- Snap:
これが有効な場合、Render Scale と Light Scale が整数値で分割され、フェーダにスケール(1/1〜1/5)が表示されます。
Render Scale と Light Scale は組み合わせて使用できます。両方を1/2に設定すると、3D ウィンドウ全体がその半分の解像度でレンダリングされ、光は1/4の解像度でレンダリングされます。