プログラミング時のワールドの使用

プログラミングを行う場合、ワールドは非常に役立ちます。

ワールドの要点は、影響が及ぶフィクスチャとアトリビュートを制限することです。

これは、プログラマに多くの異なる値があって、それらの一部だけを保存したい場合に非常に便利です。例えば、キューにすべての値を保存する前に、あるフィクスチャについて Color プリセットを保存したい場合などです。

この例を詳しく見てみましょう。いくつかの異なるフィクスチャを持つショーを用意してください。デモショーには、"demo dimmer and more" というものがあります。

フィクスチャタイプ毎にワールドを作成します。名前は、Spot、LED、Blinder、Par とします。

この設定は、以下のすべての例で必要となります。

プリセットの例

  1. "Full" ワールドにいることを確かめます。
  2. スポットに対して、Dimmer、Position、および Color 値を与えます。既存の Color プリセットは使わないでください。
  3. 他のフィクスチャのいくつかについても、Color や Dimmer 値を与えます。

これが、望んでいたステージの状態だとします。これらの値を単にキューに保存するのではなく、スポットに対するカラー・プリセットを作成し、それをキューで使いましょう。

  1. "Spot" ワールドを選択します。

Fixture シートや Stage View に表示されるのは、自分のスポットだけです。しかし、DMX シートでは、他の値もすべて出力されているのが分かります。

  1. カラー・プリセットを保存します。
  2. "Keep Activation" 設定を用いない場合は、プリセットを適用し、プログラマにプリセット・リンクを設定してください。
  3. "Full" ワールドを選択してください。

これで、元のところに戻ります。ステージへの出力は何も変更されません。ワールドに入っても、出力は変わりません。

これで、スポットに対してカラー・プリセットを用いるキューを保存できます。

 

削除の例

上述と同じ設定を用います。

デモショーには、"Look" というシーケンスがあります。この中には、Blinder 用にプログラムされたものがあります。

Look にはキューが一つしありませんが、より大きなシーケンスであるとみなし、そこから Blinder を削除するとします。

  1. "Blinder" ワールドを選択します。
  2. Del Sequ 3 Please と押して "Look" シーケンスを削除します。
  3. ポップアップで削除を確定してください。
  4. "Full" ワールドを選択してください。

実際には、シーケンス3("Look")全体は削除されていません。削除したのは、制御可能なフィクスチャとアトリビュートだけです。"Look" シーケンスには、もう Blinder はありません。

 

不要なアトリビュートの例

大抵の場合、ランプを誤ってオフにしてしまうようなことがないように、キューリスト内にフィクスチャの制御チャンネル情報をプログラムすることは求められません。

これを避けるために、ワールドを利用できます。

  1. すべてのフィクスチャを選択します。
  2. Control プリセットタイプ以外のすべてのアトリビュートに対して、プログラマにいくつかの値があることを確認してください。
  3. 新しいワールドを保存します。
  4. このワールドを選択してください。

これで、Control プリセットタイプが、エンコーダの上のプリセット・コントロールバーからなくなります。それらのアトリビュートを、誤ってプログラマに入れたり、どこかに保存したりすることはありません。

 

マルチユーザの例

大きなショーの場合、複数のオペレータが同じショーファイルで作業を行うと、非常に便利で効率的です。大抵の場合、各人は全体の一部についてのプログラムを受け持っています。

互いの干渉を避け、快適に作業できるように、各人が担当するフィクスチャのセクションによってワールドを作成すると良いでしょう。

その場合も、エクゼキュータは共有しているので、完全に分離されることはありません。

 


多くの状況において、ワールドが作業の役に立ちます。

"World is Full" と "World is Selection" という二つ定義済みマクロがあります。最初のマクロは、ワールド1("Full")を選択します。2番目のマクロは、現在のセレクション(ワールド999)に基づいてワールドを作成し、そこに入ります。これは、適切なワールドで何かを行いたいが、それに見合うものがない場合、非常に役立ちます。"World is Selection" を実行するたびに、ワールド999は上書きされます。

ワールド1とは別のものをデフォルトとして選択したい場合、"World is Full" マクロを編集することもできます(マクロは、すべてのユーザによって共有されていることを忘れないでください)。

 

選択したワールドは、プログラマと、いくつかのウィンドウに表示されるものにしか影響しないことに注意してください。エクゼキュータや、すでにプログラムされた要素は、選択されているワールドの影響を受けません。

ただし、エクゼキュータやシーケンスにワールドを割り当てることは可能です。詳しくは エクゼキュータやシーケンスに対するワールドまたはフィルタの適用 を参照してください。