ワールドやフィルタは、エクゼキュータまたはシーケンスに割り当てることができます。
ワールドやフィルタについてよく分からない場合は、まず ワールドとは や フィルタとは を読んでください
エクゼキュータにワールドやフィルタを割り当てると、エクゼキュータがシーケンスを実行するときに、そのワールドやフィルタが用いられます。
例えば、シーケンスに Color と Dimmer 値が保存されているとします。そのシーケンスを持つエクゼキュータに Color 情報を渡すことを許可しないフィルタを割り当てていると、Color 色情報は実行されず、Dimmer 情報だけが実行されます。この場合、シーケンスから Color 情報が削除されるわけではありません。
これは、Playback フィルタ と呼ばれます。Playback フィルタは、レイヤ(Value、Value Times および Effects)によってではなく、アトリビュートによって動作します。
ワールドでは、Effect レイヤだけを含むワールドを適用するとすべてが再生されますが、フィクスチャ1だけを持つワールドではフィクスチャ1に対する値だけが再生されます。
一方フィルタでは、タイミング・レイヤだけを含むフィルタを適用するとすべてが再生されます。フィルタを用いると、エクゼキュータから再生されるアトリビュートをフィルタリングできます。
ワールドやフィルタをシーケンスに割り当てると、シーケンスに値を追加(保存または更新)するときに、そのワールドまたはフィルタが用いられます。
例えば、シーケンスに、いくつかのフィクスチャだけを含むワールドが割り当てられていとします。プログラマに、それらのフィクスチャの値だけでなく、他のフィクスチャの値もあった場合、シークエンスに新しいキューを保存すると、割り当てられているワールドのフィクスチャの値だけが保存されます。
これは Input フィルタ と呼ばれます。
Input フィルタはシーケンスに適用されるため、このシーケンスを用いるすべてのエクゼキュータにおいても適用されます。
Assign キー(後述を参照)を用いるか、関連するエクゼキュータの Assign メニューを開いて、ワールドやフィルタを割り当てられます。
Assign メニューを開くには、Assign キーを押してから、関連するエクゼキュータの任意のキーを押してください。メニューが開きますので、右側にある Options ボタンを選択します。
このメニューには、多くの設定とオプションが含まれていまが、ここで関係するのは、Playback 列と Tracking 列に一番下にある2つのボタンです。
これらの1つをタップすると、Select Playback Filter ポップアップまたは Select Input Filter ポップアップが開きます。
このポップアップには、ショーファイル内にあるすべてのワールドやフィルタが一覧表示されます。一覧の先頭には "No Filter" オプションがあり、これによって Playback または Input フィルタを削除できます。
フィルタの設定が終わったら、Assign メニューを閉じてください。
Assign キーを用いて、フィルタを直接割り当てることもできます。
もちろん、コマンドラインを用いて、Assign Filter 7 Sequence 8 などと入力することもできます。
ミニエクゼキュータでは、フィルタの一方または両方が適用されているかを確認できます。Playback フィルタではエクゼキュータ番号、Input フィルタではシーケンス番号の背景色で表示されます。
詳しくは シーケンス・ミニエクゼキュータ を参照してください。