UPSバッテリー
grandMA3 full-size、grandMA3 light、およびそれらの CRV バージョンには、UPS (Uninterrupted Power Supply: 無停電電源装置)用の充電式リチウムイオン・バッテリーが搭載されています。
バッテリーの目的は、停電時にショーファイルを安全に保存し、卓をシャットダウンできるようにすることです。
制限
卓を長時間バイパスするためにバッテリーを使用しないでください。また、UPSモード中に卓を移動させないでください。
停電時には以下のようになります。
- 卓のタイプに応じて、すべての画面とコマンド画面に Power Lost ポップアップが表示されます。
- コマンドラインの電源状態アイコンが赤に変わります。
Power Lost ポップアップ
このポップアップが開いている間、括弧内のパーセンテージ(X%)は減少し続けます。括弧内の表示は、バッテリーの電力状態に連動しています。
ポップアップ・ウィンドウでは、以下の3つのコマンドをタップできます。
Save and Shut Down:
現在のショーファイルを保存し、卓を適切にシャットダウンします。
Shut Down:
ショー ファイルを保存せずに、卓を適切にシャットダウンします。
Continue:
卓はバッテリー電源で動作し続けます。バッテリーの放電プロセス中は、Power Lost ポップアップが表示されます。この状態が続いて (0%) に達すると、卓は自動的にシャットダウンします。電源が回復すると、卓は自動的に再起動します。
ヒント
適切にシャットダウンされた後で卓を再起動するには、電源が回復してから Power を押します。
バッテリー状態表示
過放電を避けるために、少なくとも年1回、容量の80%までバッテリーを再充電してください。
- バッテリー状態を確認するには、卓の電源を入れて起動し、UPSバッテリーのステータスバーに注目してください。
バッテリーの輸送
- 各国の輸送規制に従ってください。航空貨物のためにバッテリーを30%レベルに放電する必要がある場合は、バッテリー電圧が17Vになるまで、卓をUPSモードで動作させてください。詳しくは、grandMA3 クイック マニュアルの 輸送 を参照してください。
ソフトウェア・チェック
grandMA3 卓のバッテリー機能は、重要なショー・プログラミングの前に、または少なくとも2か月ごとにチェックしてください。
バッテリーのチェックは、以下のように行います。
- grandMA3 卓の電源を入れ、バッテリーが満充電になるまで待ちます。
- 新しいショーファイルを読み込みます。
- 卓を電源から切り離すため、背面にある電源スイッチをオフ (0) にします。卓がバッテリー動作になります。
- Power Lost ポップアップが表示されます。バッテリー・チェックを行うには、Continue をタップします。
- 卓をバッテリーで4分間動作させてください。4分後、バッテリーの状態が約50%を下回ってはなりません。
- 卓を再び電源に接続するために、電源スイッチをオン (I) にします。バッテリーを100%まで充電してください。
重要
バッテリーの放電速度は、卓の種類、ショーのサイズ、3Dレンダリングなどの条件によって異なります。
重要
バッテリーの劣化は、時間や充放電サイクルによって異なります。