エンコーダの分解能

正確な操作を行いたいために、エンコーダの分解能を変更したい場合があります。

各アトリビュートに対するデフォルトの分解能は、以下のようにして User Configuration メニューから指定できます。

  1. Menu を押し、Settings をタップして User Configuration を選ぶと、User Configuration メニューが開きます。
  2. ウィンドウの左側で Profiles をタップします。
  3. Edit Encoder Bar をタップしてください。Default User Attribute Preferences メニューが開きます。

以下のようにして、エンコーダ上で直接分解能を変更することも可能です。

  1. MA を押していると、各エンコーダのチャンネル機能エリアに、可能な分解能が表示されます。
  2. MA を押しながら Link Resolution をタップし Single または FeatureGroup を選択してから、エンコーダ分解能エリアをタップすると、選択したエンコーダが次の分解能に切り替わります。
  3. 目的の分解能を選択したら、MA を離してください。

ヒント
・エンコーダの1回転あたりのクリック数は24です。
・アトリビュートを最小値から最大値まで全範囲に渡って変化させるには、エンコーダを5回転させる必要があります。

可能な分解能は以下の通りです。

  1. Coarse: 表記法に応じて、エンコーダの1クリックで以下のように値が変わります。
    • Percent: 1
    • PercentFine: 1
    • Physical: (最大値 - 最小値)/(24×5)
      複数の異なるフィクスチャタイプが選択されている場合は、それらの中で最も小さい物理範囲に基づいて、1クリックの大きさが決まります。これにより、例えば Tilt エンコーダを回したとき、同じ値変化になります。
    • Dec8: 255/(24×5)、1クリックが 2.125 に相当。
    • Dec16: 65,535/(24×5)、1クリックが 546.125 に相当。
    • Dec24: 1,677,216/(24×5)、1クリックが 13,976.8 に相当。
    • Hex8: 255(=FF)/(24×5)、1クリックが 2.125 に相当。
    • Hex16: 65,535(=FFFF)/(24×5)、1クリックが 546.125 に相当。
    • Hex24: 1,677,216(=FFFFFF)/(24×5)、1クリックが 13,976.8 に相当。
  2. Fine: Coarse の10倍の分解能です。
  3. Increment: エンコーダの1クリックで、表示されている表記の最下位桁が変わります。
  4. Native: このモードは Absolute および Relative レイヤにあり、そのパラメータの分解能で可能な最小の値変更に直接アクセスできます。
ヒント
Native モードが選択されていて、例えば Dimmer チャンネルが 8/16/24 ビットベースの場合、エンコーダを1回転させるとDMX出力が常に1桁変化します。

エンコーダバーにあるエンコーダ表示の中央には、現在の分解能を表すシンボルが表示されます。


エンコーダの分解能 - Coarse

エンコーダの分解能 - Fine

エンコーダの分解能 - Increment

エンコーダの分解能 - Native

さらに、エンコーダの内側リングの回転や他のすべてのエンコーダ動作における値変化のファクタを指定できます。詳しくは ユーザ設定 を参照してください。

すべてのファクタは、以下の定義済みリストから選択できます。

定義済みファクタ 内部的に用いられる係数
Div50 0.02
Div25 0.04
Div10 0.1
Div5 0.2
Div2.55 0.39
Div2 0.5
One 1
Mul2 2
Mul2.55 2.55
Mul5 5
Mul10 10
Mul25 25
Mul50 50
Disable 0