DMX Curves

アトリビュートは、DMXカーブを使用します。デフォルトでは、0%から100%まで直線的な変化になります。他のDMXカーブを作成し、パラメータにそれを割り当てることができます。

DMXカーブには、MinMax、Switch、および Custom という3種類のタイプがあります。

制限
1つのショーファイルには、9,999個のDMXカーブを含めることができます。

特殊なDMXカーブを持つフィクスチャタイプをインポートすると、そのカーブが一覧に追加されます。

カーブ値は、さまざまな表記法で表示・編集できます。メニューの下部にある DMXReadout ボタンをタップすると、表記法を切り替えられます。

下部にある Cut、Copy、Paste ボタンによって、一覧でカーブの切り取り、コピー、および貼り付けを行えます。またカーブを削除する Delete ボタンもあります。使用されているカーブは、削除できない場合があります。

カーブの表示、作成、および編集は、Patch の DMX Curves メニューで行います。

DMX Curves メニューを開く

  1. Menu を押します。
  2. Patch をタップします。
  3. 左側にある DMX Curves をタップしてください。

DMX Curve メニュー

DMX Curve メニューは左右に分割されています。左側にはカーブ一覧が、右側には選択されているカーブがグラフ表示されます。

カーブの諸設定は、左側に一覧表示されます。カーブを展開すると(白い右三角マークをタップ)、カーブ上の各ポイントを一覧で表示・編集できます。In と Out は、入力値と、カーブで変換された出力値との関係を示しています。

右側のグラフ表示では、カーブの編集も行えます。表示の左端には、選択()、ポイントの追加()、ポイントの削除()、ポイントの移動()、およびポイント・ハンドルの移動() という標準的なツールがあります。すべてのカーブ・モードで、すべてのツールを利用できるわけではありません。

UseForVisualization という列項目は、DMXカーブで指定されたDMX出力を 3D Viewer で視覚化するかどうかを指定します。

重要
カラー較正されたフィクスチャによって作成されたDMXカーブに対してこのプロパティを有効にすると、3D Viewer での色がステージ上の実際の出力と一致しなくなります。

DMXカーブに関するすべての変更は、Patch メニュー内で行います。すべての変更を適用するには、メニューを閉じて保存する必要があります。確認の Leave the patch ポップアップが出ますので Save and Exit をタップしてください。保存しない場合は、それ以外を選びます。

MinMax カーブの新規作成

MinMax カーブでは、最小値から最大値へと直線的にDMXが遷移します。これは、例えばディマーやフィクスチャの Pan/Tilt 動作などで、出力値を制限するのに役立ちます。

  1. DMX Curves メニューを開きます。
  2. 左側のカーブ一覧で、新しいカーブ追加したい場所をタップします。
  3. 下部にある Insert new DmxCurve をタップします。新規カーブに対するデフォルトのモードが MinMax です。
  4. Name 欄を編集してカスタム名を付けます。
  5. 必要に合わせて、Min と Max 値を編集してください。

Switch カーブの新規作成

Switch カーブでは、2つのポイントを用いて、出力が1つの値から別の値へと瞬時に変化するスイッチ・ポイントを作成します。

  1. DMX Curves メニューを開きます。
  2. 左側のカーブ一覧で、新しいカーブ追加したい場所をタップします。
  3. 下部にある Insert new DmxCurve をタップします。
  4. CurveMode 欄を編集すると、小さな Select CurveMode ポップアップが開きます。
  5. ポップアップで Switch をタップします。
  6. Name 欄を編集してカスタム名を付けます。
  7. 必要に合わせて、2つのポイントの Min と Max 値を編集してください。

Switch カーブには2つのポイントがあり、オンにするための値とオフにするため値を別々に設定できます。これによってヒステリシス動作が可能になります。

例:

  1. 新しい Switch カーブを作成します。
  2. Min ポイントを、In = 70%、Out = 0% に設定します。
  3. Max ポイントを、In = 80%、Out = 100% にします。

このカーブで出力をオン(100%)にするには80%以上の値が、オフ(0%)にするには0%〜70%の値が必要です。

Custom カーブの新規作成

Custom カーブは、LEDフィクスチャのエミッタ出力に合わせる場合など、さまざまな用途に利用できます。

  1. DMX Curves メニューを開きます。
  2. 左側のカーブ一覧で、新しいカーブ追加したい場所をタップします。
  3. 下部にある Insert new DmxCurve をタップします。
  4. CurveMode 欄を編集すると、小さな Select CurveMode ポップアップが開きます。
  5. ポップアップで Custom をタップします。
  6. Name 欄を編集してカスタム名を付けます。
  7. ポイントは、右側の Add ツールよって追加できます。あるいは、左側のテーブル表示にある New DMXCurvePoint で作成して追加します。
    ツールを用いる場合は以下のようにします。
    1. Add ツール(+) をタップします。
    2. ポイントを追加したいカーブ上の位置をタップします。
  8. 必要に応じて、そのポイントの In、Out、および Accel (Acceleration)、Decel (Deceleration) 値を編集してください。一覧でセルを編集するか、あるいは右側のグラフ・エディタを利用できます。
重要
あるポイントの出力値が前の出力よりも低い場合、警告が出る場合があります。
警告のあるカーブでは、名前が赤文字で表示されます。

カーブのエクスポートとインポート

ドライブにカーブをエクスポートできます。

  1. 一覧でカーブを選択します。
  2. Export をタップします。
  3. エクスポート先のドライブを選択します。
  4. Name 欄に名前を入力します。
  5. ポップアップで Export をタップしてください。

ショーにカーブをインポートできます。

  1. 一覧でインポートしたい場所を選択します。
  2. Import をタップします。
  3. 目的のソース・ドライブを選択します。
  4. 目的のカーブを選択します。
  5. ポップアップで Import をタップしてください。

パラメータへのカーブ割り当て

Parameter List で、パラメータにカーブを割り当てることができます。

  1. メニューの左側で Parameter List を選びます。
  2. カーブを割り当てたいパラメータを見つけます。
  3. DMXCurve 列のセルを編集し、選択ポップアップでカーブを選びます。

フィクスチャタイプへのカーブ割り当て

フィクスチャタイプ のアトリビュートにカーブを割り当てることができます。

  1. メニューの左側で Fixture Types を選びます。
  2. 一覧で目的のフィクスチャを選択します。
  3. メニューの下部にある Edit をタップします。
  4. 上部の DMXModes タブを選びます。
  5. DMXCurve 列で目的のアトリビュートのセルを編集します。
  6. ポップアップで必要なカーブを選択します。
  7. 右上隅にある X をタップして Edit FixtureType ポップアップを閉じます。