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Tracking Shield は、後のキューで用いられるトラッキングされたアトリビュートを保護するための仕組みです。この機能は、アトリビュート値をキューに保存またはコピーする際に適用できます。これは、新しい値によって後のキューの見た目が変わるかどうかに関係しており、Dimmer アトリビュートを用いて Shield を適用できるかどうかを検出しています。
この機能は、新しいアトリビュート値が保存されるか、キューにコピーされるときに適用できます。これは、保存およびコピー機能に関連するすべてのポップアップで利用できる保存方法です。
Shield 機能を選択した場合、以下の2つのモードがあります。
この例の開始点は、5つのキューを持つシーケンスです。フィクスチャ1は、中央位置の青100%でキュー1に保存されています。フィクスチャはキュー2でオフになり、キュー5で再びオンになります。位置と色はキュー5に保存されていません。それらはトラッキング値であり、フィクスチャはキュー5で現在トラッキングされている値と同じ位置と色になるものとされています。
ここで、フィクスチャが選択され、新しい位置、色、およびディマー値が与えられます。これらの新しいアトリビュート値はキュー3に保存されます。その際に、以下のようなポップアップが開きます。
ここには、Shield tracked values というオプションがあります。
"Off" を選択して Merge でキューを保存した場合、以下のようになります。
新しいアトリビュート値はキュー5へとトラッキングされ、その結果、キュー5の見た目が変わります。
"↑0" を選択して Merge でキューを保存した場合、以下のようになります。
Tracking Shield 機能は、以前にトラッキングされていたアトリビュート値をキュー5に保存し、キューは元の通りに表示されます。この例の結果は、">0" オプションが選択されている場合と同じになります。
2番目の例では、開始点としてほぼ同じシーケンスを用います。
違いは、フィクスチャがキュー2で0%ではなく10%になっていることです。
この例では、例1と同じ新しいアトリビュート値を用いて、それもキュー3に保存しています。
通常の "Tracking" と Shield 設定 "Off" で Merge によってキューを保存した場合、以下のようになります。
新しいアトリビュート値はキュー5へトラッキングされ、その結果、キュー5の見た目が変わります。
上に示した結果は、キューが "↑0" モードで Merge によって保存された場合と同じです。このモードは、Dimmer アトリビュートが0%から0%を超える値になったときにのみ有効です。
一方、">0" モードで Merge によってキューを保存した場合は、以下のようになります。
ここでは、新しいアトリビュートはキュー3に保存され、以前にトラッキングされていた値は、Dimmer アトリビュートが0%を超えていたキュー4に保存されます。
Tracking Distance と Break によっても同様の結果が得られます。Tracking Shield は、保存操作で適用されるもう1つの便利なプログラミング・ツールです。