DMXModes の挿入

grandMA3 ユーザマニュアル » フィクスチャタイプ » フィクスチャタイプの構築 » DMXModes の挿入 Version 2.0

2番目のステップでは、Fixture Type Editor を開き、さまざまな列項目のセルに値を入力します。エディタを開くと、自動的に DMXModes 列に移ることに注意してください。

必要条件:

DMXModes について:

  • DMXMode は、1つまたは複数のDMXチャンネルで構成されます。
  • DMXMode は親で、DMXChannel がその子になります。
重要
フィクスチャタイプの構造は、親-子の階層関係に基づいています。まず親があり、その下に子が続きます。子は複数ある場合があります。
ヒント
多くのメーカが、チャンネルを定義するDMXチャートを提供しています。ほとんどの場合、メーカのWebサイトから特定のフィクスチャタイプのDMXチャートをダウンロードできます。このDMXチャートを利用して、フィクスチャタイプのテーブルにチャンネルを入力します。

準備

  • 基本的なムービングヘッドの例

この基本的なムービングヘッドは、以下のような相対パッチアドレスと関連機能を持つDMXチャートに基づいています。

相対パッチアドレス 機能
1

Pan (8ビット)

540°のパン動作

2 Pan Fine (16ビット)
3

Tilt (8ビット)

270°のチルト動作

4 Tilt Fine (16ビット)
5 Dimmer
6 Red
7 Green
8 Blue
重要
・フィクスチャタイプの作成中/作成後にデータをバックアップするには、Fixture Type Editor を抜けてから Fixture Types メニューの Export をタップしてください。.xml ファイルがエクスポートされます。このファイルをショーファイルにインポートできます。
・あるいはショーファイルを保存してください。Patch メニューを抜け、すべての変更を保存します。
  1. 下の画面例のように、Fixture Types タブで FixtureType 4 の列を選択します。
前トピックで挿入した Fixture Type 4 を選択
  1. Edit をタップすると、以下のような Edit FixtureType ウィンドウが開きます。
フィクスチャを構築するためのエディタ
  1. セルの名前を変更するには、Default と表示されたセルを長押しするか右クリックします。テキストエディタが開きます。
  2. 下の画面例のように、Default を Mode 1 という名前に変更します。
テキストエディタ

基本ムービングヘッドの例

基本的なムービングヘッドの例を始める前に、最も重要な列項目とその特徴について見てみましょう。

  • Type: 関係タイプを指定します。
    Multiply: マスターとフォロワーのDMX値が乗算されます。
    Override: フォロワーのDMX値がマスターのDMX値によって上書きされます。
  • CoarseFineUltraDefaultHighlight:
    Parameter List を参照してください。
  • Attribute:
    DMXチャンネルの機能です。
  • Master:
    チャンネル値がグループ・マスターやグランドマスターから影響を受けるかどうかを指定します。
  • Physical From:
    フィクスチャの物理値です。Live Patch では変更できません。
  • Physical To:
    フィクスチャの物理値です。Live Patch では変更できません。
  • DMX From:
    チャンネル機能に対するDMX値範囲の下限を設定します。Live Patch では変更できません。
  • DMX To:
    この値は、後続チャンネル機能の DMX From 値またはDMXチャンネルの終端に応じて自動的に計算されます。
 

DMXChannel 1 - Pan の入力

以下のようにして最初のチャンネルを入力します。

  1. Mode 1 を展開します。
    をタップします。
  2. DMXChannel 1 の行で以下のように入力します。
    Coarse: 1
    Fine: 2
    Default: 50 %
    Highlight: none
  3. Merge children ボタンが無効になっていることを確認してください。
  4. DMXChannel 1 を展開して LogicalChannel エントリーを表示します。
    DMXChannel 1 の行で をタップします。
  5. LogicalChannel の行で以下を選択します。
    Attribute: Pan
  6. DMXChannel 1 が Geometry 1_Pan という名前に変わります。
    Master: none
  7. ChannelFunction でのさらなるエントリーのために、LogicalChannel(Pan に変化)を展開します。
    ・LogicalChannel の行で をタップします。
  8. ChannelFunction の行で以下のように選択します。
    Attribute: Pan
    Physical From: -270
    Physical To: 270
ヒント
アトリビュートを選択するとすぐに、DMX Channel は、そのアトリビュートにちなんだ名前(Geometry_Attribute)に変わります。

これで DMXChannel 1 が入力されました。

 

DMXChannel 2 - Tilt の入力

以下のようにして2番目のチャンネルを入力します。

  1. Geometry 1_Pan をタップします。
  2. 'New object' line ボタンをタップして NewDMXChannel を有効にします。
  3. New DMXChannel をタップして Insert new DMXChannel をタップします。
    New DMXChannel が DMXChannel 2 という名前に変わります。
  4. 2番目のチャンネルとして DMXChannel 2 の行で以下のように入力します。
    Coarse: 3
    Fine: 4
    Default: 50 %
    Highlight: none
    ・LogicalChannel を開きます。詳しくは LogicalChannel タイプの ステップ3 を参照してください。
  5. Attribute: Tilt
  6. DMXChannel 2 が、アトリビュートにちなんだ名前に変わります。
    Master: none
  7. ChannelFunction を開きます。詳しくは ChannelFunction タイプの ステップ5 を参照してください。
    Attribute: Tilt
    Physical From: -135
    Physical To: 135

これで DMXChannel 2 が入力されました。

 

DMXChannel 3 - Dimmer の入力

以下のようにして3番目のチャンネルを入力します。

  1. DMXChannel 2 で述べた ステップ1〜3 のように始めます。
  2. 3番目のチャンネルとして DMXChannel 3 の行で以下のように入力します。
  3. Coarse: 5
    Default: 0 %
    Highlight: 100 %
    ・LogicalChannel を開きます。詳しくは LogicalChannel タイプの ステップ3 を参照してください。
  4. Attribute: Dimmer
  5. DMXChannel 3 が、アトリビュートにちなんだ名前に変わります。
  6. アトリビュート値をグランドマスターで制御するには、Master 列をタップします。
    Select Master ポップアップが開きます。

  1. ・Grand をタップします。
  2. ChannelFunction を開きます。詳しくは ChannelFunction タイプの ステップ5 を参照してください。
    Attribute: Dimmer
    Physical From: 0
    Physical To: 1

これで DMXChannel 3 が入力されました。

 

DMXChannel 4 - Red の入力

  1. DMXChannel 2 で述べた ステップ1〜3 のように始めます。
  2. 4番目のチャンネルとして DMXChannel 4 の行で以下のように入力します。
  3. Coarse: 6
    Default: 100 %
    Highlight: 100 %
    ・LogicalChannel を開きます。詳しくは LogicalChannel タイプの ステップ3 を参照してください。
  4. Attribute: ColorRGB_R
  5. DMXChannel 4 が、アトリビュートにちなんだ名前に変わります。
  6. Master: none
  7. ChannelFunction を開きます。詳しくは ChannelFunction タイプの ステップ5 を参照してください。
    Attribute: ColorRGB_R
    Physical From: 0
    Physical To: 1

これで DMXChannel 4 が入力されました。

 

DMXChannel 5 - Green の入力

  1. DMXChannel 2 で述べた ステップ1〜3 のように始めます。
  2. 5番目のチャンネルとして DMXChannel 5 の行で以下のように入力します。
  3. Coarse: 7
    Default: 100 %
    Highlight: 100 %
    ・LogicalChannel を開きます。詳しくは LogicalChannel タイプの ステップ3 を参照してください。
  4. Attribute: ColorRGB_G
  5. DMXChannel 5 が、アトリビュートにちなんだ名前に変わります。
  6. Master: none
  7. ChannelFunction を開きます。詳しくは ChannelFunction タイプの ステップ5 を参照してください。
    Attribute: ColorRGB_G
    Physical From: 0
    Physical To: 1

これで DMXChannel 5 が入力されました。

 

DMXChannel 6 - Blue の入力

  1. DMXChannel 2 で述べた ステップ1〜3 のように始めます。
  2. 6番目のチャンネルとして DMXChannel 6 の行で以下のように入力します。
  3. Coarse: 8
    Default: 100 %
    Highlight: 100 %
    ・LogicalChannel を開きます。詳しくは LogicalChannel タイプの ステップ3 を参照してください。
  4. Attribute: ColorRGB_B
  5. DMXChannel 6 が、アトリビュートにちなんだ名前に変わります。
  6. Master: none
  7. ChannelFunction を開きます。詳しくは ChannelFunction タイプの ステップ5 を参照してください。
    Attribute: ColorRGB_B
    Physical From: 0
    Physical To: 1

これで DMXChannel 6 が入力され、DMX Mode 1 挿入されます。