ジェネレータ

grandMA3 ユーザマニュアル » ジェネレータ - Random Version 2.0

ジェネレータは、アトリビュート値のランダム化など、特別な目的のために動的な値を生成できるオブジェクトです。

Random

Random タイプのジェネレータを用いるとと、さまざまな方法でアトリビュート値をランダム化できます。Random は、Generator プールにまとめられています。Generator は、データプールの一部です。Generator プール・オブジェクトを指定するには、Generator キーワード を用います。

The generator pool contains objects og the type Random
Generator プール

Random のキーとなるのは、異なる Variance (ばらつき/分散)値です。この値によって、Random の各ループ間で異なる変化が得られます。これがないと、非常に単純なフェイザーになります。

Random はプログラマに呼び出され、選択されたフィクスチャの定義されているアトリビュートに影響します。このプログラマ情報は、プリセットやキューに保存できます。

Random ジェネレータには、アトリビュート出力のランダム化に影響するさまざまな設定があります。以下は、それらの簡単な説明です。

  • Attribute:
    Random ジェネレータの影響を受けるアトリビュートです。
  • Speed:
    アトリビュート値がランダム化されるスピードを指定します。この値は現在の再生スピードに対して相対的です。
  • Speed Variance:
    選択されているフィクスチャを通して、Speed 値がどの程度ばらつくかを指定します。
  • Phase:
    Random の位相を 0°〜360°の範囲で設定します。
  • Phase Variance:
    Phase 値のばらつき度合いを指定します。この値が0%でない場合、選択されているフィクスチャが Random 機能を利用すると、その動作が変わります。
  • Low:
    Random が生成する最小値を指定します。
  • Low Variance:
    Low 値のばらつき度合いを指定します。選択されているフィクスチャを通して Low 値にばらつきが加えられます。このばらつきは、Low 値の正の側にのみ作用します。
  • High:
    Random が生成する最大値を指定します。
  • High Variance:
    High 値のばらつき度合いを指定します。選択されているフィクスチャを通して High 値にばらつきが加えられます。このばらつきは、High 値の負の側にのみ作用します。
  • Attack:
    High 値へと直線的に遷移する度合いを指定します。
  • Decay:
    Low 値へと直線的に遷移する度合いを指定します。
  • Ratio:
    フィクスチャが、Low または High 値をどれくらいの比率で用いるかを指定します。
  • Ratio Variance:
    Ratio 値のばらつき度合いを指定します。
  • Speed Once:
    これが No に設定されている場合、実行中の Random に Speed 値の変更が直ちに適用されます。Yes の場合、変更を確認するには Random を再度呼び出す必要があります。
  • Phase Once:
    No に設定されている場合、Phase 値の変更が直ちに適用されます。デフォルトでは Yes に設定されています。
  • Random Start:
    No に設定されている場合、Random は毎回同じ状態で開始されます。これは、予測可能な開始が必要な環境で役立ちます。Yes の場合、Random は毎回異なる状態で開始されます。

これらの設定は、Random Channel に適用されます。Random には複数の Random Channel を設定できます。

Random ジェネレータの作成

Random は、空のプール・オブジェクトを編集することで作成できます。これによって、Generator Random Editor が開きます。

This is the Generator Random editor
Generator Random Editor

エディタの上部には、Random Channel を行とし、さまざまな設定を列とするシート領域があります。

その下には、シートで選択した行を編集するための画面フェーダがあります。

シート領域と画面フェーダの両方で値を編集できます。

エディタの下部には、Cut、Copy、Paste などの標準的な操作のためのボタンがあります。また、現在のセレクションにランダムな値を適用できる At もあります。

エディタにフォーカスがある場合、特別なエンコーダバーが表示されます。

Encoderbar for the Generator Random.
Generator Random エンコーダバー

このエンコーダバーで、ジェネレータの値を編集することもできます。

エディタのタイトルバーには、Revert というボタンがあります。これをタップすると、エディタを開いて有効な値に加えられた現在の変更がすべて破棄されます。

Random の利用

Random ジェネレータは、特定のフィクスチャに依存せずに、アトリビュートに影響します。フィクスチャを選択して Random プール・オブジェクトをタップすると、Random オブジェクトの値がフィクスチャのアトリビュートに適用されます。これらは、保存したりライブ再生に利用したりできるプログラマ値です。

Generator キーワード は、Random ジェネレータを適用するためにも使用できます。