各キューには、Sequence Executor シート で変更可能なモードがあります。
Mode 列のセルを編集しようとすると、下のような Select Mode ポップアップが開きます。
このポップアップで、以下のモードを選択できます。
トラッキング・シーケンスにおいて、キューの内容は、キューで起こる変化を表しています。 変化のない値は以前のキューからトラッキングされます。実際のキューの状態は、以前に起きた出来事と、そのキューでの出来事とを組み合わせたものになります。このトラッキングの考え方は、ステージング、セットの配置、小道具の扱われ方などと似ています。
キュー 1: ステージの左にソファを置く。
キュー 2: 役者1が後方から登場。
キュー 3: 役者2が左から登場し、ソファに座る。
キュー 4: 役者1がステージ右に退場。
キュー 3では、役者2が座ることだけを述べていますが、そのときステージにはソファがあり役者1もいます。ソファは持ち出さない限り、ステージに置かれたままになっています。
あるときには、このトラッキング動作を止めたい場合があるかもしれません。例えば、第2幕が始まって先頭キューの場面を作る際、舞台係に不要な小道具を持ち出すように指示していないと、第1幕で加えられた小道具はそのままステージに残ってしまいます。そのため、このトラッキング動作を Break (中断)したいわけです。
キューの Break モードは、後からの追加や以前のキューでの変更を、ブレーク・キューにおける元の状態へと回復させます。これは、Cue Only による保存の次キューに対する動作に似ています。
デフォルトでは、通常の "Go" でキューを呼び出した場合、トラッキング状態ではなく、そのキューの内容だけが呼び出されます。 もしエクゼキュータ/プレイバックが1つだけの場合は関係ありませんが、状態を上書きする他のエクゼキュータがある場合、キューを呼び出す際にそのトラッキング状態も呼び出したいことがあるでしょう。これは、Assert というキューモードによって実現されます。Assert は、元のタイミングを用いてシーケンスの状態を呼び出します。継続中のフェード(例えば、30分間の夕暮れの途中)には影響しません。
一方、状態を回復し、シーケンスをアサートするとともに、継続中のフェードは打ち切りたい場合もあるでしょう。 キューモード X-Assert では、現在の状態に、現在キューのタイミングでクロスフェードします。例えば、先だってキューを動作させておく必要があり、また夕暮れのシーンがまだ完了していないときに、0秒の暗転キューでカットアウトしたいような場合に利用できます。
Release モードは、一度通して実行したらリトリガーされるまでオフしたいシーケンスがショーに多数ある場合に役立つかもしれません。また、メインのシーケンスからトリガーされるフラッシュ・シーケンスの場合、手動でプログラミングしなくても、シーケンスを自動的にオフにできます。