Filter プールの定義済みまたは準備されたフィルタの他に、一時フィルタを使用することもできます。
これらは、Filter プールのフィルタと同じ操作で使用できます。
ここでは、一時的なフィルタのポップアップを開く方法について説明します。これは、画面の1つで Command Filter ウィンドウ を用いることによっても可能です。
以下では、プログラミング時のフィルタの使用 と同じ例を用いて、一時フィルタについて見ていきます。まだ読んでいない場合は、まずそれを見ておいてください。
Store キーを押すことによって、一時 Store フィルタにアクセスできます。このとき、モニタ画面2の下部に Store エンコーダ・ツールバーが表示されます。このツールバーには、Store Filter というボタンがあります。これをタップすると、フィルタ編集ポップアップが開きます。これは、フィルタの作成 で述べられているものと同様に機能します。このポップアップの右側には、"Reset Filter on Clear" と "Store Filter and Select" という2つの追加のボタンがあります。
Reset Filter on Clear:
通常、(ストア)操作を行うと、選択されているフィルタに戻りますが、フィルタを保持したい場合はこのボタンを有効にしてください。この場合、Clear(All) コマンドによってのみ、選択されているフィルタにリセットされます。
Store Filter and Select:
このボタンをタップすると、現在のフィルタ設定が次に使用可能な空きフィルタに保存され、その名前の入力が求められます。
この新しいフィルタが、適用されるだけではなく、選択フィルタにもなることに注意してください。
以下の例は、プログラミング時のフィルタの使用 で用いたものと同じです。
フィルタを用いて作業をより効率的にするための実用的な例を見ていきます。
これが、キュー2として望んでいるものだとします。
キュー2を実行するときに、MIB機能を使わずに事前位置決めしておきたいとします。そのために、キュー1に Dimmer 以外のすべてのデータを保存してから、Dimmer 値をキュー2に保存します。
Dimmer 以外のすべて値がキュー1に保存されます。Dimmer 値はプログラマでアクティブなままですが、残りが保存されます。一時フィルタはなくなり、何もフィルタリングされなくなります。
これで2番目のキューが作られます。プログラマをクリアし、キューを実行してみてください。
一時 At フィルタは、Filter プールでフィルタを用いた場合と同様に機能します。
At キーを約1秒間長押しすると、ポップアップが開きます。
このポップアップにも、上述の一時 Store フィルタの場合と同じ2つ追加ボタンがあります。
また、ポップアップの下部には、3つの追加ボタンがあります。それらは、色変換ボタンです。ソースとデスティネーションでフィクスチャの Color アトリビュートが異なる場合、どのように色を変換するかを選択するのに用いられます。
MixColor:
MixColor システムを用います。設定に応じて、Color Wheel への Open 値の設定も行います。
Color Wheel:
Color Wheel で最も近い色を用います。設定に応じて、MixColor システムへの Open 値の設定も行います。
MixColor + Col Wheel:
MixColor と Color Wheel の両方が用いられ、最良の結果が得られます。
以下の例は、プログラミング時のフィルタの使用 で用いたものと同じです。
1つフィクスチャから Color 値だけを取り出し、それを別のフィクスチャに適用します。
そして、最初のフィクスチャから、Position や Dimmer 値は除き、Color 値だけを取り出します。
両方のフィクスチャが、同じ Color 値になります。
保存や、At コマンドを用いる際に、カプセル化された条件を含めることができます。条件はほとんど何でも可能で、多種の要素を含めることができます。
条件は、If キーを用いてカプセル化されます。複雑な条件を作成している場合は、キーを押したままにしてきます。より単純な条件の場合は、単にキーを押してください。
カプセル化は If コマンドと EndIf コマンドの間で行われます。EndIf は、If キーによって最初の If コマンドを入力した後に、コマンドとして使用できます。ソフトウェアによって EndIf コマンドが自動的に追加されることもあります。
条件は、通常、画面上の異なる要素を押すことによって設定されますが、コマンドとして入力することもできます。条件は、肯定/否定として設定できます。例えば、Position 値のみを使用したい場合、プリセット・コントロールバーの Position ボタンをタップするだけですが、Position 値以外のすべてが必要な場合は、- キーを押してから Position ボタンをタップすると、If - PresetType "POSITION" EndIf というコマンドがコマンドラインに入力されます。
上述の2つの例は、If キーによっても行えます。
これが、キュー2として望んでいるものだとします。
キュー2を実行するときに、MIB機能を使わずに事前位置決めしておきたいとします。そのために、キュー1に Dimmer 以外のすべてのデータを保存してから、Dimmer 値をキュー2に保存します。
これで、キュー1に Dimmer 以外のすべての値が保存されます。Dimmer 値はプログラマでアクティブなままですが、残りが保存されます。一時フィルタはなくなり、何もフィルタリングされなくなります。
これは、If コマンドによってアトリビュート(実際にはプリセットタイプ全体)を除外する方法の例です。
次の例では、いくつかのアトリビュートをフィルタに渡せます。
以下の例では、1つフィクスチャから Color 値だけを取り出し、それを別のフィクスチャに適用します。
そして、最初のフィクスチャから、Position や Dimmer 値は除き、Color 値だけを取り出します。
両方のフィクスチャが、同じ Color 値になります。