onPC や卓を起動すると、実行中のショーが表示される場合があります。起動時には、最後に使われていたショーが読み込まれます。ここでは、ショーをゼロから構築してみましょう。
そのためには、Backup メニューから始めます。ここでは、ショーの保存、読み込み、または削除を行えます。
onPC の左側メニュー(コントロールバー)にある アイコンをタップします。卓の場合、このメニューはデフォルトでは表示されていませんので、Menu キーを押してください。キーボードの 'F2' キーでも、このメニューにアクセスできます。
これで Menu ポップアップが表示され、多くの重要なメニューやシステム設定にアクセスできます。それらの一部については、後の章で説明します。
ここでは Backup メニューが必要なので、Backup ボタンをクリックしてください。
Backup メニューが Save タブの状態で開きます。ここには、選択中のドライブに保存されている現在のすべてのショーが一覧表示されます。 ドライブは、タイトルバーにあるボタンをタップすることで変更できます。このボタンは、デフォルトで "Internal" (内部ドライブ)になっていますが、USBフラッシュドライブを選択することもできます。
内部ドライブまたはフラッシュドライブを選択したら、メニューの左側にある New をタップまたはクリックしてください。現在の日時を含む推奨名が与えられます。
この名前は、Edit ShowFileName ポップアップで変更することができます。Name 欄の左端にあるキーボード・アイコン()をタップすると、ポップアップの表示/非表示を切り替えられますので、試してみてください。またポップアップを展開して、画面キーボードを表示することもできます。Compact 卓などのデバイスで役立つでしょう。
このポップアップで、ショーに QuickStart という名前を付けましょう。
卓やコンピュータを他の人と共有している場合は、他のショーファイルを上書きしたりしないように、ショー名の前に自分の名前を追加しておくことをお勧めします。
New Show ボタンをタップして、ショーを作成します。
このとき、現在アクティブなショーファイルの変更を保存するかどうか尋ねられる場合があります。選択肢には Save と Do Not Save があります。Cancel を選ぶと、新しいショーの作成がキャンセルされます。
どれを選択すべきか分からない場合は、Do Not Save でよいと思います。これに関する社内の方針などがあれば別ですが、ショーから離れる前に保存しておくのは、そのプログラマの責任であるはずです。
もっとも適切と思われる選択肢を選んでください。
これで、完全に空の状態で新しいショーが作成されました。
もしかすると Guest ユーザとしてログインしているかもしれませんが、ショーに何らかの変更を加えるには管理者権限が必要です。したがって、まず Admin としてログインする必要があります。
現在のユーザは、下のようにコマンドライン入力で確認できます。
この例では、ユーザが Guest、デフォルト・キーワードが Fixture であることが分かります。デフォルト・キーワードは、何も指定されていない場合に、使用が想定されるものです。これについては後で詳しく述べます。
grandMA3 は、コマンドライン・コンソールです。これは、ほとんどのことが、コマンドライン入力で記述されたコマンドによって実行できるということです。これは、あまり便利な方法ではないかもしれませんが、簡単な操作はキーボード入力の方が速い場合があります(特に onPC の場合)。コマンドライン・システムは、非常に強力なマクロやプラグイン・ツールも提供しています。これについては、後の章で詳しく説明します。
よく使われるコマンドやそのショートカット(短縮形)を知っておくと、とても役立ちます。ショートカットを用いると、コマンド全体を(正しいスペルで)入力しなくても済みます。多くのコマンドには、そのショートカットがあります。
では、Admin でログインしてみましょう。これは、すべてのショーに存在するユーザで、ユーザ名とパスワードは変更できません。 Login キーワードに続けて、ユーザ名とパスワードを入力してください。Login は短い単語なので、そのまま入力していますが、ショートカットの Log でもかまいません。
以下のように入力し、実行してください。
パスワードでは、大文字と小文字が区別されることに注意してください。ここでは、すべて小文字で入力します。
コマンドライン入力は以下のようになるはずです。
この章では、新しい空のショーを作成し、デフォルトの管理者ユーザ(Admin)としてログインしました。それは、以降の章で行うすべてことの土台になります。
次章に進むために必用ではありませんが、ここで行ったことの詳細を知りたい場合は、以下を読んでみてください。
Backup メニューについては、ショーファイルの操作 を参照してください。
卓のすべてのキーワードは、詳細に説明されています。この章で用いたコマンドについては、Login キーワード を参照してください。どのキーワードも検索で見つかります。キーワードに目を通したい場合は、一般キーワード を参照してください。
grandMA3 は、複数ユーザが同じショーで一緒に作業できるように作られています。これが、ユーザが区別される理由の一つです。ユーザやその作成については、シングルユーザとマルチユーザシステム を参照してください。
よければ 次の章 に進みましょう。