プリセットは、特定のフィクスチャ・セレクションが使用できる値セットです。これは、同じ値セットを繰り返し利用できるように、特別なプリセットプールに保存されています。プリセットをキューに保存すると、特定フィクスチャのアトリビュートに対するプリセットへのリンクが保存されます。これは、キューに保存されるのは、実際の値ではなくプリセットへのリンクであることを意味します。プリセットの値を更新すると、それがキューにも反映されます。プリセットについての一般的な説明は、プリセットとは を参照してください。
ここでは、プリセットの実際の操作方法について見ていきます。
種々のアトリビュートを持ついくつかのフィクスチャが、ショーにあるとします。
プリセットタイプには種々のものがあります。プリセットタイプは、ショーに追加されているフィクスチャによって変わります。利用できるプリセットタイプは、右画面の右側に表示されます。
Presets プールビューを右側の画面1で開くには Preset を押します。また、他の画面で開くには ビューバーの Presets をタップします。画面1以外の画面で Presets プールビューを開くのには、それなりの意味があります。画面1の右側にあるプリセットタイプバーでプリセットタイプを選ぶと、それにともなって Presets プールビューのタイトルバーが変化します。
各プリセットタイプには、独自のプリセットプールがあります。つまり、Dimmer 値を保存できるのは Dimmer Presets プールだけということです。ただし、All プリセットタイプは例外です。ここには、種々のプリセットタイプに渡ってすべての値を保存できます。
Dimmer プリセットを作ってみましょう。ショーには、Dimmer チャンネルを持つ複数のフィクスチャが追加されているとします。フィクスチャをいくつか選択し、それらに対する値をプログラマに入れます。プログラマについてよく分からない場合は、プログラマとは を参照してください。ここで、Store キーを押してから、Dimmer Presets プールで空のプール・オブジェクトをタップしてください。Dimmer プリセットが作成されたことが分かります。
同じことを、利用可能な任意のプリセットタイプについても行えます。Dimmer 値を保存できるのは、All プリセット以外では、Dimmer プリセットだけということを忘れないでください。このことは、他のプリセットタイプについても同様です。
Dimmer と Color 値をプログラマに入れてみましょう。そして、右画面のメニューで All をタップします。Store を押したら、All Presets プールで一つのオブジェクトをタップしてください。これで、Dimmer と Color 値の両方を持つプリセットが保存されます。
All をタップすると、画面1に All Presets プールが開くことに注目してください。これは、 + 0 と押すことでも開けます。
プリセットの保存直後に外部キーボードで入力を始めると、そのプリセットに名前を付けられます。また、保存直後に表示される小さな Label ポップアップをタップすることによっても、Enter Name for... ウィンドウ が開きます。保存したプリセットに後から名前を付けたい場合は、Label キーを押してから、そのプリセットを押してください。この場合にも Enter Name for... ウィンドウ が開きます。
dot2 は、そのプリセットに対して、最もふさわしいと推測される名前を付けようと試みます。これは、定説な値がないと機能しません。例えば Position プリセットの場合、フィクスチャが何に向けられているかが卓には分からないため、単に "Position" という名前になります。
プリセットを保存すると、そのプリセットへのリンクをプログラマで直接利用できます。これによって、キューを保存してプリセットを設定することができます。
作成したプリセットを使用する際は、以下のような動作になります。フィクスチャが何も選択されていない場合、使用したいプリセットをタップできます。最初のタップでは、プリセットを利用できるすべてのフィクスチャが選択されます。プログラマで実際にプリセットを得るには、もう一度タップする必要があります。
フィクスチャ・セレクションがある場合、プリセットをタップすると、実際にそのプリセットを利用できるフィクスチャだけが、プログラマでプリセットを得ます。
プログラマにプリセット値を設定すると、キューや新しいプリセットを保存したり、プログラマから値を取得したりできます。
プリセット内の値を更新したい場合は、そのフィクスチャを選択し、それらに対して値を与え、Update キーを押してから、そのプリセットをタップしてください。
これは、Store を押してプリセットをタップし、Choose Store Method ウィンドウ で Merge を選んだ場合と同じです。
これで、プリセット内の値が変化します。このプリセットがどこかのキューで使われている場合、更新された値が用いられ、そのキューの見え方に反映されます。
キューでプリセットを使用していて、既存の値を変更せずに新しい値をプリセットに追加したり、フィクスチャを追加したりした場合、この新しい情報は、以前に保存されたキューに追加されません。キューは、もとから保存されていた値だけを探します。
プリセットを削除したい場合は、Delete を押してから、そのプリセットをタップしてください。それがどこかで使われている場合、警告ウィンドウが出て、削除の確認を求められます。
使用中のプリセットを削除した場合、そのときプリセットにあった値は、それを使用していたキューにコピーされますので、そのキューはそのまま動作します。
この削除操作を Oops で取り消した場合、そのプリセットは戻りますが、キューとプリセットの間のリンクは切れたままで戻りません。