プリセットとは

プリセットは、各プリセットタイプに対応するプールや、すべてのプリセットタイプに対応する特殊なプールで、フィクスチャの値を保存するために用いられます。

これは、Color、Position、その他の値を再利用する場合に非常に役立ちます。

キューでプリセットを用いる場合、プリセットに含まれている値ではなく、そのプリセットへのリンクが保存されます。プリセットの値を更新すると、更新された値が自動的にキューに反映されます。

 

プリセットは、多数の引き出しを持つ整理だんすのようなものと考えることができます。画面1の右側に表示されているプリセットタイプ毎にたんすがあり、それらに "Dimmer", "Position", "Gobo" などの名前が付けられているわけです。

これらのたんすの引き出しには、何かを入れることができます。フィクスチャを選択して色を指定した場合、その情報を小さなメモ書きにして、Color というたんすの引き出しに入れておきます。メモの内容は、アクティブなフィクスチャのID番号と、それらのアクティブ値です。

この情報を入れた引き出しには、自動的に名前が付けられます。例えばそれが赤なら、"Red" という名前が付きます。ただし、すべての引き出しで、このように適切な名前が付けられるわけではありません。Position プリセットの場合、フィクスチャが向いている位置は分からないため、単に "Position" という名前になります。

別のメモを同じ引き出しに入れることはできますが、各フィクスチャに対応するメモは一つだけです。フィクスチャ1は "Red"、フィクスチャ2は "Blue" とすることはできますが、同じフィクスチャが、"Red" と "Blue" のメモを持つことはできません。

フィクスチャを選択してプリセットを適用したら、これをキューに保存します。このとき実際に保存されるのは、値そのものではなく、値に対する引き出しへの参照だけです。この参照は、キューに保存されているフィクスチャに対するものです。同じ引き出しにある他のフィクスチャに、後からメモを追加しても、キューは変化しません。キューは、そこに保存されている特定のフィクスチャへのメモを、引き出しの中で探すだけです。

使用しているフィクスチャのメモに書かれた値を変更すると、キューはその更新された値を用います。Color が間違っていたり、Position が変更されたような場合には、メモの値を変更する必要があります。

 

"All" という特殊なプリセットには、すべてのプリセットタイプの値を保存できます。

 

関連事項

キューとは

プリセットの使い方

Preset キー

Preset コマンド

Presets プールビュー