タイムコード・スロットとは

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ヒント
タイムコード・スロットは編集可能ですが、タイムコード・スロットの追加、コピー、削除、移動はできません。

タイムコード・スロットは、タイムコード信号を時間(h)、分(m)、秒(s)、およびフレーム(f)として解釈する統合インターフェースです。

grandMA3 は、最大8つの異なる外部タイムコード信号を同時に受信できます。

タイムコード・スロットは、Timecode Slots プールにあります。プールについては プール・ウィンドウ を参照してください。

Timecode Slots Pool Settings については ウィンドウの設定 を参照してください。

Clock

Clock を用いてタイムコード・スロットを表示するには、Clock ウィンドウを開きます。詳しくは ウィンドウの追加 を参照してください。

タイムコードを表示するには、タイトルバーの Clock Source を長押ししてドロップダウン・メニューを開き、Timecode を選択します。

そして、タイトルバーの Timecode Slot を長押ししてドロップダウン・メニューを開き、目的のタイムコードスロットを選択してください。<Selected> を選ぶと、Timecode Slot プールで選択したタイムコード・スロットが表示されます。


Clock ウィンドウ - Clock Source を Timecode に設定

Clock ウィンドウのボタンは、外部レセプタ(例: メディアサーバ)に送られるタイムコード・スロット信号を制御するために利用できます。

Clock に関する一般的な事柄については、システム - Clock を参照してください。

 

タイムコード・スロットの編集

Timecode Slots プール
  • タイムコード・スロットを編集するには、Swipey コマンドを用いるか Edit を押してから、そのオブジェクトをタップしてください。

Edit Timecode Slot ポップアップが開きます。

Edit Timecode Slots ポップアップ

Name:
タイムコード・スロットの名前を入力します。

Scribble:
Timecode Slots プール・オブジェクトにスクリブルを適用します。詳しくは スクリブル を参照してください。

Appearance:
Timecode Slots プール・オブジェクトにアピアランスを設定します。このアピアランスは、Timecode Viewer ウィンドウや Timecode Editor のタイトルバーにある Cursor ボタンの背景にも適用されます。これによって、タイムコード・ショーがどのタイムコード・スロットから信号を取得しているかを簡単に確認できます。詳しくは タイムコードの設定 を参照してください。

Note:
注記を入力できます(例: 引き継ぎ事項など)。詳しくは ノート を参照してください。

Pre Roll:
卓がタイムコードとして用いるまでに必要とする受信信号の長さです。

After Roll:
外部信号が停止すると、タイムコードが AfterRoll として内部的に継続されます。例えば10秒に設定した場合、外部信号が停止しても、さらに10秒間はタイムが進みます。

ヒント
・PreRoll と AfterRoll は、外部信号に対して用いられます。
・Generator Start/End Time は、内部信号に対して用いられます。

Source IP:
実行中のタイムコード信号を受信する grandMA3 デバイスの IP アドレスを表示します。

User Bits:
8桁のタイムコード・タイムを表す32ビットの他に、フレームごとに4ビットずつ計32ビットのユーザビット(8桁)があります。
ユーザビットを用いると、例えば照明には1、特殊効果には2というように指定することで、タイムコード信号にマーク付けできます。内部タイムコード・を使用している場合は使用できません。

重要
タイムコードの供給者から指示が無い限り、これを変更しないでください。ユーザビットが変更され、タイムコードの供給者がそれを知らない場合、タイムコード信号が受信されなくなります。

Generator Start Time:
内部タイムコード・ジェネレータの開始タイムです。

Generator End Time:
内部タイムコード・ジェネレータの終了タイムです。

Generator Looped:
内部タイムコードを無限に繰り返します。

Generator Frame Unit:
生成される信号のフレームレートを設定します。

External Source Color:
外部タイムコード・に対する Clock の色です。

Generator Color:
内部タイムコード・に対する Clock の色です。

After Roll Color:
外部信号が中断され AfterRoll になっていることを示すためのタイムコード・スロット色です。

Off Color:
無信号時の Clock の色です。

Time Display format:
タイム表示に日を含めるか、時間だけにするかを選択します。それぞれについて2種類の形式があります。

タイムコード・スロットの Output Configuration

外部タイムコード信号を受信したり、内部で生成されたタイムコードを送信したりするには、grandMA3 ハードウェアの物理コネクタをソフトウェアのタイムコード・スロットに接続します。

  1. Output Configuration を開くには、Menu を押して Connector Configuration をタップします。
  2. SMPTE Mode または MIDI Mode 列のセルを長押しし、それを In または Out に設定します。
  3. SMPTE TC または MIDI TC 列のセルを長押ししてドロップダウン・メニューを開きます。
  4. 設定したいスロットを選んでください。

これで、物理コネクタがタイムコード・スロットに割り当てられます。

Output Configuration ウィンドウ
重要
タイムコード・スロットの設定は、ショーファイルに含まれません。それらがショーファイル内で他の卓に送られることはありません。
重要
ArtTimeCode は、Art-Net を介してタイムコード・スロットに送信できます。設定については、イーサネットDMX - Art-Net メニュー を参照してください。