grandMA3 ユーザマニュアル » フィクスチャの操作 » Special Dialog » Color Picker の利用 | Version 2.0 |
Color Picker は、Special Dialog ウィンドウの一部で、ウィンドウ左端のタブやウィンドウの設定で選択できます。詳しくは Special Dialog を参照してください。
重要 | |
ソフトウェア・バージョン 1.9.7.0 以前で作成されたショーファイルの Color Picker ウィンドウは、ソフトウェア・バージョン 2.0 以降でショーファイルを読み込むと、Special Dialog ウィンドウに移行されます。 |
Color Picker を用いて、混色システムやカラーホイールを備えたフィクスチャの色を選択できます。
Color Picker は、混色システムを持つフィクスチャの色を選択するために利用できるウィンドウです。
Color Picker は、いくつかの混色方法やオプションによって目的の色を得るための便利な手段を提供します。用いられる混色方法は、フィクスチャの混色システム(LEDエミッタや減法混色)やカラーホイールとは無関係です。
Special Dialog ウィンドウの Color Picker は、Add Window ポップアップの Common タブから開けます。詳しくは ウィンドウの追加 を参照してください。
RGB および HSB 色空間:
Color Picker のタイトルバーにある Color Space をタップして、色空間を切り替えます。以下の4つの選択肢があります。
Color Picker の左上隅にある MA をタップすると設定が開きます。
モードは、タイトルバーのボタンで選択できます。以下は、各モードの簡単な説明です。
Edit Title Bar をタップすると、Color Picker ウィンドウのタイトルバーに表示されるボタンを指定できます。
Q (Quality) フェーダは、フィクスチャが3色以上の混色システムを持つ場合に利用できます。これは、混色方法を制御します。
Q が 100% の場合、狭帯域の混色になります(特化されたエミッタを利用)。0% の場合、できるだけ多くのエミッタを用いた広帯域の混色になります。
CIE (Commission Internationale de l'Eclairage: 国際照明委員会)表色系は、可視光スペクトルを図示します。
RGB三角形(網掛けされていない部分)は、特定のフィクスチャが混合できる色を表しています。
必要条件:
Color アトリビュートを持つフィクスチャを選択。
フィクスチャが3つ以上の混合色を持っている場合、網掛け部分は小さくなります。
ヒント | |
Align 機能は、Color Picker と併用できます。 |
Color Picker には、Constant Brightness モードがあります。このモードは、タイトルバーの Constant Brightness をタップすることで有効にできます。デフォルトの設定はオフです。
Constant Brightness が無効な場合、Brightness フェーダが100%に設定されていると、選択されている色は最大明度で混合されます。この場合、フィクスチャの出力インテンシティは一定に保たれず、色によって変化します。Constant Brightness を有効にすると、全体の最大明度は、そのフィクスチャで最も暗いエミッタの明度に制限されます。Constant Brightness モードでは、色を変更しても、フィクスチャの出力インテンシティが変化しません。
ヒント | |
現在の Brightness フェーダ位置が Constant Brightness の混色範囲を越えている場合に Constant Brightness モードを有効にすると、Const B フェーダが赤になり、> 100 % という値が表示されます。Constant Brightness の混色を得るには、フェーダを <= 100 % に下げる必要があります。 |
ヒント | |
混色と Constant Brightness モードは、フィクスチャタイプのエミッタ・データが正確であるほど、より効果的に機能します。 |
CIE Color Picker では、色空間が Fixture Type の場合を除き、選択されている色空間の全領域が白線で表示されます。網掛け領域は、フィクスチャのエミッタにのみ依存し、色空間によって変化しません(白い三角形領域だけが変化)。Fader および HSB Color Picker での混色は、選択されている色空間のRGB原色座標に依存します。
ヒント | |
選択されている色空間の領域外の色が CIE Color Picker で選択された場合、RGB タブのフェーダには0%未満または100%を超える値が表示されます。 |
CIE Color Picker には、特定のピーク波長と特定の温度との対応関係がスペクトル・プロファイル(曲線)として表示されます。黒体の温度が上昇するとピーク波長が短くなり(ウィーンの変位則)、また、すべての波長で輝度(またはフラックス)が上昇します。この曲線は 黒体軌跡 と呼ばれています。
タイトルバーにあるHSB領域シンボルをタップした場合も、Color Picker として混色を調整できます。
HSB領域で任意の色をタップできます。x軸(左/右)は Hue (色相)、y軸(上/下)は Saturation (彩度)、右側の B フェーダは Brightness (明度)です。
RGB、CMY、HSB、Brightness、および Quality 用の画面フェーダです。
ここでは、RGB、CMY、または HSB によって色を調整できます。これら3つのカラー・システムは連動しています。RGB で色を調整すると、CMY と HSB のフェーダもそれに合わせて変化します。
Swatch Book (色見本)は、さまざまなメーカによるフィルタ・カラーのライブラリです。これは、Gel キーワード によってもアクセスできます。
左側にはメーカが一覧表示され、右側にはそのメーカの色が表示されます。
詳しくは Gel プール を参照してください。
ウィンドウの上部には、以下の3つのボタンがあります。
メーカ一覧には、多くのフィルタ・メーカが含まれています。また、MA Lighting の名前もあります。MA Lighting のライブラリには、原色と最も使用される色が含まれています。
カラーホイールを備えたフィクスチャを使用する場合、ソフトウェアは Color Picker で選択された色にできるだけ近い色を選択します。フィクスチャに複数のカラーホイールがある場合、ソフトウェアはすべてのホイール(組み合わせも含む)を用いて、可能な限り色を近づけます。
ホイールミックス・モードを変更するには、タイトル バーの MA をタップしてください。Color Picker Window Settings が開きます。
Wheel Mix Modes には、以下の3種類のモードがあります。
制限 | |
フィクスチャタイプに複数のカラーホイールがある場合、Color Picker はカラーホイール全体で最大255通りの色の組み合わせしか処理できません。 |
Fixture Sheet には、個々のホイールに対して選択された色が表示されます。組み合わされた出力色もシートに表示されます。