フィクスチャとは

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Version 2.0

フィクスチャ(Fixture)とは、grandMA3 で制御できるさまざまなデバイスのことです。

フィクスチャは、Patch メニューで追加されます。各行には、列項目として構成されたいくつかの設定があります。それらの中に Fixture Type と Mode があります。フィクスチャタイプは、物理フィクスチャの定義や説明です。またフィクスチャのDMX定義は種々のモードに分けられている場合があります。各フィクスチャタイプは複数の異なるモードを持つ場合がありますが、Patch で各フィクスチャに対して選択できるモードは1つだけです。フィクスチャタイプの編集や作成については、フィクスチャタイプを参照してください。

フィクスチャには、さまざまな アトリビュート や パラメータ があります。パラメータはいろいろな値をとることができます。個々のパラメータは、フィクスチャのアトリビュートを制御する際に操作されるものです。例えば、10台のフィクスチャについて Dimmer アトリビュートを変更すると、それぞれのフィクスチャで Dimmer パラメータが変化します。詳しくは Attribute Definitions を参照してください。

grandMA3 では、IDによってフィクスチャが選択されます。IDには11のタイプがあり、これらのIDタイプを用いて、フィクスチャ・リストを整理できます。IDタイプのうち5つは Fixture、Channel、Channel、MArker、および Multipatch です。これらはロックされていて、名前を変更できません。Universal は、自動的に作成されるフィクスチャタイプです。手動で編集しないでください。Multipatch (MP) は、マルチパッチ・フィクスチャの作成に用いられる特別なIDタイプです。詳しくはマルチパッチ・フィクスチャの追加を参照してください。
残りの6つは、ショーの必要に応じて名前を変更できます。これらはカスタマイズ可能なため、カスタムIDと呼ばれます。デフォルトでは、Houselights、NonDim、Media、Fog、Effect、および Pyro となっています。これらはキーワードになっており、名前を変更すると、対応するキーワードも変化します。IDタイプのキーワードについては、以下のリンクを参照してください: Fixture、Channel、Universal、Houselights、NonDim、Media、Fog、Effect、Pyro、MArker、および Multipatch。

フィクスチャは、1つの Fixture ID (FID) と、同じまたは異なる番号の別の IDタイプ (CID)を1つ持つことができます。フィクスチャを操作するには、少なくとも1つのIDが必要です(フィクスチャの操作を参照)。

フィクスチャは、ステージに追加されます。空の新規ショーには、標準的なステージ(Stage 1)があります。整理ためにステージを追加することもできます。ステージについての詳細はステージを、またフィクスチャの配置については 3D空間へのフィクスチャ配置を参照してください。

フィクスチャには、クラス と レイヤ の情報を含めることができます。これらは、フィクスチャを整理したりグループ化したりするための二通りの方法です。詳しくはクラスとレイヤを参照してください。Patch メニューは、例えば特定のクラスやレイヤを用いてフィルタリングすることで、フィクスチャを隠したり表示したりできます。

Patch を整理するもう1つの方法は、別のフィクスチャに「子」(構造上の「親」の下位)としてフィクスチャを追加することです。そのためには、Grouping という特殊なフィクスチャが非常に便利です。これは、Manufacturer の Generic グループにある「空」のフィクスチャです。これは、1つのタイプのフィクスチャが多数ある場合に役立ちます(例: 100台のLEDパネル)。Grouping フィクスチャは Path に追加され、LEDパネルは Grouping フィクスチャの内部または下位に追加されます。Grouping フィクスチャは、1つのIDを持つことができます。このIDを選択すると、Grouping フィクスチャの内部または下位のLEDパネルを一括制御できます。この構造の例は、デモショーで見ることができます。

フィクスチャは、grandMA3 でDMXアドレスにパッチする必要があります。DMXアドレスが無いと、システムはパラメータ値の送り先が分かりません。

例1

Patch メニューで行を追加し、それに Robe MegaPointe を1台割り当てます。これで、Patch メニューにそのフィクスチャが存在するようになります。フィクスチャを選択して制御するには、IDが必要です。FID(Fixture ID)として1を設定します。これで、Fixture 1 コマンドによってフィクスチャを選択できます。実際にフィクスチャを動かすには、それ自体に設定されているのと同じDMXアドレスを指定し、正しいユニバースに設定されたDMXポートに接続する必要があります。設定されているユニバース番号が3でDMXアドレスは54なら、フィクスチャに 3.54 を指定します。

例2

Patch メニューで行を追加し、モードとして generic dimmer (8 bit) を1台割り当てます。このフィクスチャは、建物の一部で客電として使われています。IDタイプを Houselights に変更し、CID (チャンネルID /IDタイプによるカスタムID) を101に変更します。FID は取得しません。これで、Channel を3回押して Houselights キーワードを取得し、1 0 1 と押せば、選択できます。

フィクスチャのパッチアドレスは、1.101 (ユニバース 1、アドレス 101)になります。

	ヒント
	Channel キーは、Fixture 以外のすべてのIDタイプを取得するために用いられます。複数回押すと、IDタイプが切り替わります。