プリセットの利用

Version 2.0

プリセットは、ライブ再生や、キューの構成要素としてよく利用されます。プリセットをタップして値を取得するには、At キーワードを用います。

プログラマへのプリセット呼び出し

最初に目的のフィクスチャを選択してから、プログラマにプリセットを呼び出します。

ワークフローは、どの種類のプリセット(MAgic、レシピ、マルチステップ、普通のシングルステップなど)でも同じです。

プログラマにフィクスチャ・セレクションが無い状態でプリセットがタップされた場合は、最初のタップで、そのプリセットを利用できるすべてのフィクスチャが選択されます。この場合、グループに似た働きをします。

プログラマのフィクスチャ・セレクションに対してプリセットをタップすると、選択されているフィクスチャに対してそれが有効な場合、プリセットが呼び出されます。

	ヒント
	デフォルトのプール・アクションは変更される可能性があることに注意してください。このテキストは、工場出荷時デフォルトの SelFix/At アクションを前提としています。デフォルトのプール・アクションについては、ウィンドウの設定を参照してください。

タイミング値はアトリビュート値とともにプリセットに保存できます。タイミングを持つプリセットを呼び出すと、プリセット・タイミングを用いてプログラマに値が呼び出されます。

タイミング値だけを含むプリセットを呼び出すと、プログラマの Timing レイヤにそれらの値が呼び出されます。

プリセットでタイミングを用いるもう1つの方法は、Programmer Time マスターです。マスターについては、タイム・コントロールを参照してください。

タイミング値が保存されたプリセットは、Programmer Time マスターよりも優先度が高く、プリセットが呼び出し時には、その保存されたタイミングが用いられます。

	既知の制限:
	MAgic プリセットをプログラマに呼び出すと、データが抽出され、プリセットは参照されません。参照可能なデータを保持するには、レシピと組み合わせて MAgic プリセットを使用することをお勧めします。

エクゼキュータから実行されるプリセット

Assign キーワードまたは Assign メニューを用いて、プリセットをエクゼキュータに割り当てることができます。詳しくはエクゼキュータへのオブジェクト割り当てを参照してください。

プリセットが Global または Universal データを使用している場合、エクゼキュータ・ボタンは At コマンドによってプリセット値を呼び出す必要があります。

	重要
	エクゼキュータに割り当てられたプリセットで At コマンドを用いても、エクゼキュータから値は再生されません。プリセットがフィクスチャ・セレクションに対して有効である場合、上で述べたように値はプログラマで選択されたフィクスチャに呼び出されます。

その他の再生コマンド(Go、Toggle、Flash など)は、Selective データを含むプリセットに関連しています。これは、Selective データを含むプリセットを、例えば Go コマンドによってプリセットプールから再生できるということです。

プリセットが割り当てられたエクゼキュータの Assign メニューで Edit Setting タブを開くと、シーケンスと同じような設定ができます。Playback 設定の詳細については、Sequence Settings を参照してください。

Menu - Preferences and Timing - Preset では、グローバルな Playback 設定を編集できます。

プリセット再生の OffFade プロパティは、Selective プリセットの再生をオフにしたときのフェードタイムを決めます。

プリセットをキューに保存

プログラマにプリセットがある場合、それをキューに保存できます。詳しくはキューの保存を参照してください。

プリセットへの参照は、特定のフィクスチャ・アトリビュートに対して保存されます。これは、プリセットに保存されている値がキューに保存されるのではなく、プリセットへの参照が保存されるということです。そのため、キューの保存後にプリセットの保存値が変更された場合でも、キューの再生時にプリセットを調べて値を取得し、その値が用いられます。

Absolute/Relative Value レイヤは、Fade/Delay レイヤに接続されていることに注意してください。アトリビュートに対する個別フェード/ディレイタイムは、Fade および Delay レイヤを用います。プリセットのアトリビュートに対する Absolute/Relative レイヤに値を保存すると、Fade/Delay レイヤから値が追加される可能性もあります。

これは、プリセットに Absolute/Relative 値が含まれている場合、Fade/Delay レイヤで可能な値にも接続されることを意味します。Fade/Delay 値が後から追加、変更、更新された場合、それは Absolute/Relative 値を参照するキューに反映されます。

Absolute 値に接続された Fade/Delay 値は、Relative に接続された Fade/Delay 値よりも優先度が高くなります。例えば、2つのプリセットが呼び出され、それぞれに Fade/Delay 値があるが、一方は Absolute 値用で、もう一方は Relative 値用の場合です。

Phaser レイヤ(Speed、Phase、Measure、Accel、Decel、Transition、および Width) もリンクされています。これらのレイヤの1つをプリセットに追加すると、すべての Phaser レイヤが実質的に追加されます。

これは、プリセット情報を更新する際に、非常に重要な注意点となります。

プリセットが使用された後でアトリビュートが追加または削除された場合、そのプリセットを参照している保存されたキューはこの新しい変更を反映してから、プリセットをリキャストする必要があります。これは、Recast キーワードを用いるか、Edit Preset Object ポップアップによって行えます。プリセットをリキャストすると、キューのフィクスチャに対してアトリビュートが追加または削除されます。

Recast 機能は、Absolute レイヤのプリセット参照が存在するキューにのみプリセットをリキャストします。

プリセットがキューで使われた後で削除されると、プリセット値はキューに転送されます(キューのハードコード値)。

Track Sheet でのアトリビュートへのプリセット割り当て

Track Sheet で値を編集している場合、利用可能なプリセットを電卓で選べます。

プリセット値の抽出

プリセット値は、選択されいてるフィクスチャに抽出できます。そのプリセットは、それらのフィクスチャに対して有効でなければなりません。これには Extract キーワードが用いられます。

プリセットに保存されている値は、プリセットを参照せずにプログラマに取れ入れられます。その値は、他の通常のプログラマ値と同様です。