キューの再生

キューはシーケンスから再生されます。

シーケンスは、2つの異なる場所から再生できます。

エクゼキュータに割り当てて、そこから実行したり、Sequence プールから再生したりできます。

実行中のプレイバックは、Running Playbacks ウィンドウ でいつでも確認できます。

 

エクゼキュータに割り当てられたシーケンス

シーケンスは、エクゼキュータに割り当てると簡単に再生できます。これが最も一般的な方法です。

キューを実行するための多くのコマンドがあります。最もよく使われるものは、エクゼキュータに関連付けられたキーに割り当てておくことができます。

デフォルトでは、シーケンスを持つエクゼキュータのキーの1つに "Go" コマンドが割り当てられています。これを押すと、キュー・タイミングを用いてキューが実行されます。

エクゼキュータにフェーダがある場合、そのフェーダのデフォルト機能は "Master" です。これは、インテンシティ・マスターとして働き、ディマー値を制御します。

フェーダには、CrossFade (クロスフェード)機能を割り当てることもできます。クロスフェーダが、一方の端(上または下)からもう一方へと動かすと、現在のキューから次のキューへのフェードします。この場合、キュー・タイミングは無視され、フェーダの動きにそのまま従います。また、元の方向に戻すこともできます。フェーダがもう一方の端に達すると、そこが新たな基準位置に変わります。そこから再びフェーダを動かすと、次のキューへの手動クロスフェードが開始されます。

キュー再生に関するすべてのコマンドは、エクゼキュータで使用できます。

例えば以下のようなコマンドを入力すると、現在アクティブなページのエクゼキュータ8で、キュー4が再生されます。

[Channel]> Goto Cue 4 Executor 8

保存されているキュー・タイミングを、コマンドラインから上書きすることもできます。
例えば、エクゼキュータ・ページ1のエクゼキュータ8で、キュー4を5秒のフェードで実行したい場合、以下のコマンドを入力します。

[Channel]> Goto Cue 4 Executor 1.8 Fade 5

キーを用いる場合は、以下のように押してください。

Goto Cue 4 Exec 1 . 8 Time 5 Please

任意のキューで個別タイミングが上書きされ、指定されたタイムが用いられます。

 

エクゼキュータと関連コマンドについては、エクゼキュータ を参照してください。また、シーケンス・ミニエクゼキュータ も見てください。

 

Sequence プールで動作中のシーケンス

シーケンスは、Sequence スプールから直接再生することもできます。

Go+ (小) キーを押してからプール内のシーケンスを押すと、その最初のキューが実行されます。これを繰り返すと、エクゼキュータで Go コマンドを実行したときと同様に、次キューが続けて実行されます。実際には、再生キューに関するコマンドが Sequence プールで機能しています。

例えば以下のようなコマンドを入力すると、Sequence プールからキュー4がアクティブになって再生されます。

[Channel]> Goto Cue 4 Sequence 8

Sequence プールでこれを確認するのは難しいかもしれませんが、呼び出しモードを "Pool Playback" にすると、プールを表示を下のように変えられます。


Sequence プール - シーケンス8 でキューを再生

シーケンス8でキュー4が実際に実行されているのが簡単に分かります。

"Direct Action" が有効な場合、プール・オブジェクトをタップすることが、Go+ に続けてプール・オブジェクトを押すことと同じになります。

 

Trigger

各キューには、トリガーを割り当てられています。これは Sequence Executor シートTrig 列で確認・編集できます。

トリガーには、タイムに関連付けられるものがあります。これは、Sequence Executor の Trig Time 列で編集できます。

Trig 列で、実際にキュー実行をトリガーするものを指定します。セルを編集すると、下のような Select Trig ポップアップが開きます。


Select Trig ポップアップ

以下のオプションがあります。

デフォルトのトリガーは、Setup -> User -> Defaults -> Sequence Defaults で変更でき、ユーザプロファイルに従います。

 

Priority

複数のシーケンスが同じフィクスチャに影響している場合、優先度(Priority)が重要になります。優先度の設定は、実際にはエクゼキュータのオプションです。

優先度を変更するには、Assign キーを押してから、変更したいシーケンスがあるエクゼキュータ・キーを押して、Assign メニューを開きます。そして、メニューの右側にある Options をタップしてください。ここには、エクゼキュータに割り当てられているシーケンスに対して使用可能なすべてのオプションがあります。これらのオプションについては、エクゼキュータのオプション で述べられています。

2列目の一番上のボタンで優先度を設定します。これをタップすると、下のような選択ポップアップが開きます。


Select Priority ポップアップ

以下は、選択できる優先度についての簡単な説明です。

 

Soft LTP

このオプションは、1つエクゼキュータから別のエクゼキュータへ、インテンシティがどう変化するかにかかわっています。

これが有効な場合、あるエクゼキュータから別のエクゼキュータにフィクスチャが移り変わると、インテンシティが古い値から新しい値にフェードします。

無効な場合は、インテンシティが新しい値にスナップしてから、(優先度の高い)エクゼキュータが開始されます。