タイムコード・ショーの記録

タイムコード信号でキューをトリガーするには2つの方法があります。 1つは、キューのトリガーとして "Timecode" を設定し、Trig Time 列にタイムを追加することです。もう1つは、タイムコード・ショーを録画することです。

 

キューのトリガーとしてのタイムコードの利用

タイムコード信号を用いてキューをトリガーする簡単な方法は、Sequence Executor シートTimecode トリガーです。トリガーについては、キューの再生 を参照してください。

各シーケンスには、タイムコード・スロットを割り当てることができます。方法については、キューおよびシーケンスとは を参照してください。

タイムは、Sequence Executor シートの "Trig Time" 列に設定します。割り当てられているタイムコード・スロットがタイムに達すると、キューがトリガーされます。エクゼキュータがアクティブかどうかは関係ありません。

 

タイムは、手動で入力するか、記録することができます。

記録を行うには、トリガーを Timecode に設定し、エクゼキュータを記録モードにする必要があります。タイムはシーケンスに記録されますが、記録モードにする必要があるのはエクゼキュータです。

ma + Store (= Record) と押してから、シーケンスが割り当てられているエクゼキュータに関連付けられたキーの1つを押してください。Record Executor [number] というコマンドを入力することによっても可能です。

ヒント
特定のエクゼキュータを参照せずに Record コマンドを実行すると、選択されているエクゼキュータの記録が切り替わります。

通常の GO コマンドによってキューをトリガーし、現在の受信タイムが Trig Time 列に保存されます。

記録モードは、エクゼキュータに対してもう一度 Record コマンドを用いることによってオフになります。

 


タイムコード・ショーの記録

これは、キューのトリガーだけでなく多くのことを記録できます。

タイムコード・ショーには、フェーダの動きや位置を含め、エクゼキュータで種々の操作が行われたときの情報が保存されます。タイムコード・ショーは、外部タイムソースまたは内部タイムを用いて実行できます。したがって、各ショーを単独で実行することも、外部ソースに同期することも可能です。タイムコード・ショーの実行については、タイムコード・ショーの再生 を参照してください。

新しいタイムコード・ショーを記録する最もよい方法は、画面の1つで Timecode プールを開き、Store キーを押してから、空のプール・オブジェクトの1つをタップすることです。これで新しいショーが作られます。オブジェクトをもう一度タップすると、下部の背景が緑に変わり、選択されたタイムコード・ショーとなります。そして、エンコーダ・ツールバーが下のようなタイムコード用のものに変わります。


Timecode エンコーダ・ツールバー

これによって、タイムコード・ショーの再生を制御できます。記録を開始するには、右端の記録(赤丸)ボタンをタップします。

タイムコード・ショーが内部タイムソースを用いている場合、タイムの走行が開始されます。内部タイムソースがデフォルトです。タイムソースが外部の場合は、割り当てられているタイムコード・スロットに入力信号がある場合にのみ動作します。

プールのオプションで、シートスタイル表示に切り替えられます。タイムコード・ショーのソースは、シートスタイルで変更できます。オプションについては、タイムコード・ショーの編集 を参照してください。

 

記録が開始されると、エクゼキュータのすべての操作が記録されます。

重要
エクゼキュータで Go コマンドを実行する場合、タイムコード・ショーは Goto コマンドとキュー番号を記録しています。これは、ショーの再生時に実際のキューを確実にトリガーするためです。Go と異なり、Goto では実際にキューリストで移動します(次キューになるかもしれませんが)。 両者の違いについては、Go キーワード および Goto キーワード を参照してください。

記録が終わったら、タイムコード・エンコーダバーの停止(黄色い四角)ボタンをタップしてください。

 

これらの操作はすべて、コマンドラインから行うこともできます。タイムコード・ショーに関する操作例については、Timecode キーワード を参照してください。