エクゼキュータは、通常、シーケンスやその他のプレイバック要素を制御するときに用いられます。
エクゼキュータには、以下のような要素を割り当てることができます。
エクゼキュータに種々の要素を割り当てる方法については、機能の割り当て を参照してください。
エクゼキュータには、「フェーダ・エクゼキュータ」と「ボタン・エクゼキュータ」という2つの種類があります。
両者の違いは、エクゼキュータに関連付けられたハードウェアにあります。フェーダ・エクゼキュータは、物理フェーダと、同じ番号の3つ関連キーを持っています。ボタン・エクゼキュータは、1つ物理キーと、1つ仮想フェーダだけを持ちます。
エクゼキュータは、5つ毎のブロックにグループ化されています。3つのブロックで、15のエクゼキュータを持つセクションになります。
grandMA2 full-size には、30のフェーダ・エクゼキュータ(番号1〜30)と、30のボタン・エクゼキュータ(番号101〜130)があります。また、20個の X-キーがあり、ボタン・エクゼキュータ(番号X1〜X20)として機能させることもできます。
grandMA2 light には、15のフェーダ・エクゼキュータ(番号1〜15)と、15のボタン・エクゼキュータ(番号101〜115)があります。また、20個の X-キーがあり、ボタン・エクゼキュータ(番号X1〜X20)として機能させることもできます。
grandMA2 ultra-light には、15のフェーダ・エクゼキュータ(番号1〜15)と、15のボタン・エクゼキュータ(番号101〜115)があります。また、10個の X-キーがあり、ボタン・エクゼキュータ(番号X1〜X10)として機能させることもできます。
List キーを押すと、X-キーがエクゼキュータに変わります。
卓のエクゼキュータの上に画面がある場合、その下部に ミニエクゼキュータ・バー が表示されます。これは、エクゼキュータの内容や機能に関する情報を表示します。種々のミニエクゼキュータ・バーについては、エクゼキュータに割り当てられている機能に応じて、関連トピックで述べられています。
エクゼキュータは、画面上で仮想的に表示させることもできます。詳しくは 画面上のエクゼキュータ を参照してください。
常に、少なくとも1つの選択されてたエクゼキュータが存在します。選択されているエクゼキュータは、ミニエクゼキュータ・バーで、上部が緑の背景色で表示されます。
上の画面例では、左上のエクゼキュータが選択されています。
選択されているエクゼキュータは、マスター・セクションおよび2本の100mmフェーダで使用されます。詳しくは マスター・セクション を参照してください。
選択されたエクゼキュータは、しばしばシートでも用いられます。
複数のエクゼキュータを選択することもできますが、最初に選択されたものが他のものより優先され、シートとマスター・セクションに表示されます。3つの大きな Go+ 、 Go- および Pause キーによるコマンドは、選択されているすべてのエクゼキュータで実行されます。特定のエクゼキュータに送られなかったコマンドは、選択されているすべてのエクゼキュータで実行されます。例えば、Store Cue 21 は、選択されているすべてのエクゼキュータにキューを保存します。
複数のエクゼキュータを選択するには、Select キーを押しながら、エクゼキュータ・キーを押してください。コマンドラインから行うことも可能です。 例えば、Select Exec 1 + 2 Please と押すと、エクゼキュータ1と2の両方が選択されます。
エクゼキュータにシーケンスが割り当てられている場合、エンコーダ・ツールバーが下のように変わります。
このツールバーは、Sequence Editor を開いてそれを閉じたときに表示されます。
ツールバーの上部には、いくつかのボタンと情報が表示されています。
左端には、エクゼキュータ番号、シーケンス番号と名前を表示する情報ボタンがあります。これは表示だけで、ボタンとしては機能しません。その隣には、Sequence Editor を開/閉するボタンがあります。これにより、エンコーダ・ツールバーも変わります。そして、シーケンスの再生を制御するための6つボタンがあります。これらの詳細は、キューの再生 を参照してください。
ツールバーの下部では、Master、Rate、および Off Time を変更するためのアクセスでき、それぞれにエンコーダが割り当てられています。
Master は Master フェーダと同じで、インテンシティ・レベルを制御します。Rate は Rate マスターと同じで、キューのフェードタイムを操作します。Rate については キューのタイミング - Rate フェーダ を参照してください。
OFF Time は、エクゼキュータがオフになる際に用いられます。これは、インテンシティをフェードアウトし、それが完了するまで他のアトリビュート(Color、Position など)を保持するために使用できます。Off Time は、MFade フェーダによって設定することもできます。フェーダ機能の割り当てについては 機能の割り当て を、また MFade については Default マスター を参照してください。