マクロとは

マクロは、プール・オブジェクトに保存されたコマンドです。

コマンドは、簡単なものから非常に複雑なものまで、さまざまな場合があります。

これによって、プログラミングがより迅速で便利になります。また、ボタンを押すだけで、さまざまな操作を行えます。

マクロは Macro プール に保存されますが、物理キーに割り当てることもできます。Macro プールは、ショーファイル内のすべてのユーザ間で共有されます。例えば、ユーザ1がプール・オブジェクト10にマクロを保存している場合、ユーザ2もそれをマクロ10として利用できます。

プールについてよく分からない場合は、まず プールの概要 を読んでください。

Macro プール

Macro プールは下のようになります。


Macro Pool - プールスタイル

プールのオプションで、下のようなシートスタイル表示に切り替えることもできます。


Macro Pool - シートスタイル

マクロの作成については、手動によるマクロの作成 を参照してください。

マクロの実行

マクロを実行するには、プールでそれをタップするか、キーを用いるか、コマンドラインから入力してください。例えば、マクロ5を実行するには、Macro 5 Please と押します。コマンドラインから行うには、macro 5 と入力し、Enter/Please で実行します。詳しくは Macro キーワード を参照してください。

マクロは、エクゼキュータ、X-キーまたはビューボタンに割り当てることもできます。詳しくは キーへのマクロの割り当て を参照してください。

高度なマクロ

ユーザ入力用ポップアップの表示、計算、条件付きマクロ行、ユーザ定義可能な変数やシステム全体に対する変数などといった、高度なマクロを作成できます。

grandMA2 はコマンドライン駆動型のソフトウェアなので、マクロによってほとんどあるゆることが可能です。

詳しくは 手動によるマクロの作成 やその下位トピックを参照してください。

grandMA2 の背後にあるシステムへの、さらに高度なアクセスが必要な場合、grandMA2 プラグインを利用できます。それらは、LUA スクリプトを用いてソフトウェアとやり取りできます。これは上級ユーザ向けです。詳しくは プラグイン を参照してください。

タイミング付きまたはトリガーされたマクロ行

マクロは、できるだけ速く実行できます。また、複数行のマクロの場合も、各行のコマンドはできるだけ速く実行されます。しかし、次のマクロ行の実行する前に、遅延を設定することもできます。これは、ソフトウェアがコマンドを実行するのに少し時間がかかる場合に有用です。
例えば、1行のマクロで1000個のキューを保存している場合、コマンドの実行には時間がかかりませんが、ソフトウェアにとって実際には半秒程必要となる可能性があります。もし次のマクロ行でキュー999に移る場合、その前にキューが作成されていなければならないため、このマクロ行を遅らせる必要があります。

3番目の選択肢は、ユーザによって再度トリガーされるまで待つマクロ行です。

これらについては、マクロのタイミング を参照してください。

インポートとエクスポート

マクロは、インポートしたりエクスポートしたりすることもできます。USBスティックに保存されているマクロや、ソフトウェアにある定義済みマクロからインポートできます。エクスポートやインポートについては、エクスポートとインポート を参照してください。

マクロの学び方

マクロは、基本的にテキスト行です。これらの行は、grandMA2 ソフトウェアによる処理に対する、コマンドライン入力として実行されます。マクロの能力は、コマンドラインの能力に基づいています。コマンドラインによって行えることは、マクロでも可能です。

マクロを習得するには、grandMA2 のコマンドライン構文について学ぶ必要があります。詳しくは コマンド構文とキーワード を参照してください。

grandMA2 の構文とキーワードに関するすべてを学ぶのは、非常に大きな課題となります。その動作をより簡単に理解するための方法は、Command Line Feedback ウィンドウを常に画面の1つに表示しておくことです。


Command Line Feedback ウィンドウ

卓でのほとんどの操作は、"Executing"、"Realtime"、または "Macro" という項目としてこのウィンドウに表示されます。

[time] : Executing : Channel 1 At 50
[time] : Realtime : Go Executor 1.8
[time] : Macro : SaveShow

これらの3つの区分については、あまり気にする必要はありません。これは、処理されたコマンドのソースを示しています。Executing は、キーまたは他の通常のユーザ入力によって、コマンドが実行されたことを意味しています。Realtime は、コマンドがエクゼキュータ・ボタンを押すことによるもので、高い優先度で処理されたことを意味しています。Macro は、コマンドが、直接キーを押すこと(Backup キーのダブルタップなど)によるものか、マクロによるものであることを意味しています。

Macro プールのマクロに由来する場合は、コマンドを実行したマクロ番号と行番号も表示されます。

コマンドが、キュー内のコマンドに由来する場合は、シーケンスとキューの番号が表示されます。これにより、コマンドの由来を簡単に特定できます。