セッションへのデバイス追加

MA デバイスをセッションに追加できます。これによってシステムが拡張され、より多くの器具(パラメータ)を制御できるようになります。また、MA 3D、メディアサーバ、ネットワーク・ディマー、MA Node、MA Switch などのデバイスも追加できます。

これはすべて MA Network Configuration で行います。Setup を押してから、MA Network Configuration をタップすると、下のような画面が開きます。


MA Network Configuration - Console タブ

設定は、セクションやタブに分けられています。タブは、各デバイスタイプを表しており、以下のものがあります。

卓や onPC はステーションと呼ばれ、MA Network Control を用いてセッションに接続されます。このインターフェースからは、セッションに参加したり強制的に接続したりはできませんが、DMXポートとタイムコードの設定が可能です。セッション内のステーションは、MA Network Configuration にも表示されます。

 

Status colors

MA Network Configuration 内のデバイスには、ネットワーク内での問題や状態を識別するのに役立つ種々の色表示がなされます。

Hostname、Offset および Bridge

Hostname、Analog Offset、MIDI Offset および Bridge の背景は、以下の色で表示されます。

Version

バージョン番号は、デフォルトでは白で表示されますが、赤になることもあります。赤の場合、デバイスのソフトウェア・バージョンに互換性が無く、セッションで使用できないことを表しています。

デバイスをセッションに追加するには、バージョン番号の最初の3つの範囲が他のデバイスと一致していることを確認してください。

Console

Console タブでは、ネットワークに接続されている卓のポートを構成できます。

画面の下部には、以下のボタンが表示されます。

卓を追加すると、それぞれの卓(複数ある場合)を行とし、種々の設定を列とする表形式で、一覧が表示されます。セルの背景が灰色の設定はすべて変更できます。卓がセッションに接続されていないと、卓で変更が行われない場合があります。

一覧には以下の列項目があります。

grandMA2 onPC

MA onPC はステーションとみなされ、MA Network Control においてのみ、セッションに追加できます。

onPC タブには、画面下部に Console タブの場合と同じボタンの他に、Identify Fader 1Identify Fader 2 という2つのボタンがあります。それぞれの onPC には、1台の MA onPC Command Wing と2台の MA onPC Fader Wings を、USBコネクタによって接続できます。2台の onPC Fader Wings を接続する場合は、コンピュータ側がそれらを識別できなければなりません。

これは、Identify ボタンの1つをタップし、それに対応する Fader Wing の任意のボタンを押すことによって行います。そして、2台目の Fader Wing についても同様に行ってください。Command Wing については、これを行う必要はありません。

onPC がネットワークに追加されると、可能なウィングの分を合わせた3行が一覧に表示されます。

onPC タブの一覧に、Console タブの場合と同じ列がすべてあるわけではありません。各列項目については、上述の Console タブの説明 を参照してください。
以下のように、いくつかの相違点があります。

Ethernet 列は1つしかありません。これは、他のMAデバイスとの通信に用いられる主要な接続です。ここを編集しても、コンピュータのIPアドレスは変更されません。コンピュータから Art-Net を出力したい場合は、別のイーサネット・ポートを追加することを推奨します。これは、USB(3.0/3.1)でイーサネット・ドングルを用いることで可能です。そして、このイーサネット・アダプタに Art-Net 範囲のIPアドレスを設定してください。onPC は、このイーサネット・アダプタを用いて Art-Net を送信します。

Command Wing には、"DMX In" というオスのDMXコネクタがあります。これは、一覧では "XLR C" になります。通常、DMXポートは入力または出力として使用できますが、Command Wing では制限があります。onPC Command Wing からシステムへのDMX入力として利用できるのは、"DMX A" と "DMX In" だけです。

NPU

NPU (Network Processing Unit)は、MA Network Configuration で追加されセッションに接続されます。NPU タブでは、画面下部に Console タブの場合と同じボタンがあり、これらによってネットワークにある NPU を追加できます(上述を参照)。

一覧に NPU がある場合、Session Member 列を編集できます。このセルは、空欄と "Yes" の間で切り替わります。Yes の場合、NPU はセッションに加わるように指示されます。別のセッションでも NPU を加えたい場合、NPU はネットワークで見つかった最初のセッションに参加します。

NPU は Art-Net を入出力できないので、DHCP 列を含む1つIPアドレスの列だけが存在します。IP列を変更すると、NPUのIPアドレスが変わり、再起動が必要になります。

NPU には8つDMXポートがあります。それらすべて一覧で変更できます。ここでは、"XLR A" 〜 "XLR H" と呼ばれます。

各列項目については、上述の Console タブの説明 を参照してください。

3D

MA 3D ビジュアライザは、MAシステムの統合されています。ビジュアライザは、ステーションと通信し、設定に加えられた変更は自動的に MA 3D に表示されます。画面の下部には Console タブの場合と同じボタンがあります(上述を参照)。

MA 3D ビジュアライザが一覧に追加されると、NPU の場合と同様に Session Member 列が表示され、設定できます。3D を接続した場合、どのユーザに従うかを User 列で選択できます。ショーのユーザは、それぞれの Stage View を持ちます。MA 3D は Stage View に接続されているため、Stage View や 3D で仮想カメラの角度や位置を変更すると、それらがともに反映されます。MA 3D は、ユーザをブラインドやプレビューモードにして、ライブ出力の代わりにそれらの出力を表示することもできます。

3D タブの一覧には、IP 列が1つのしかなく、DHCP 列はありません。これは、ソフトウェアを実行しているコンピュータのIPアドレスです。ここを編集しても、コンピュータのIPアドレスは変更されません。

VPU

VPU (Video Processing Unit) タブでは、画面下部に、標準的なボタンの他にいくつかのボタンが表示されます。

他のボタンについては、Console タブの説明 を参照してください。

VPU の一覧には、いくつかの特別な列項目があります。

IP 列は1つだけです。これは、他のMAデバイスとの通信に用いられるプライマリIPアドレスです。VPU は、Art-Net に対するセカンダリIPアドレスを持ちます。これは、VPU でのみ変更できます。

VPU は Windows コンピュータ上で実行されます。一覧でIPアドレスを変更しても、VPU のIPアドレスは変更されません。DHCP は、VPU Network Settings でのみ有効にできます。

VPU についての詳細は、MA VPU ユーザマニュアル を参照してください。

NDP Dimmer

NDP (Network Dimmer Processors)は、廃止された dimMA システムのプロセッサです。これらは、NPU や VPU のように接続します。Session Member 列で、セッションの一部として招かれます。

画面の下部には、標準的なボタンがあります(上述を参照)。

NDP の一覧には、いくつかの特別な列項目があります。

制限
NDP や dimMA システムの設定変更は、注意深く行ってください。

DMX Node

DMX Node は、MA Node とは異なります。バリエーションとして、2、4、8ポートのものがあります。

制限
Node がスイッチに接続されている場合、Node が接続されているポートを、速度/接続方法に対して Auto-negotiate に設定する必要があります。

このタブでは、画面の下部に、標準的なボタン の他に2つの特別なボタンがあります。

新しい(grandMA2) Node には、イーサネット・ポートで DHCP を有効にできる2つIPアドレスがあります。1つはすべてのMAデバイスとの通信に用いられます。セカンダリIPアドレスは、Node のモードが Art-Net に変更された場合に用いられます。
grandMA1 の Node には定義できるIPアドレスが1つしかありません。モードが変更された場合、IPアドレスが、有効な Art-Net アドレスに自動的に変更されます。

Mode 列では、Node に対して以下のモードを選択できます。

セッションに DMX Node を追加した場合、今まで見てきた他のすべての要素とは異なります。それらは、現在のセッションに加わるように招かれていません。Session ID/Network 列で、特定のセッション番号をリッスンするように割り当てます。それらは、自身の設定を保持しています。設定は、ショーファイルには保存されませんが、エクスポートやインポート は可能です。DMX の構成については、システムの DMX 入出力の取得 を参照してください。

最大で8つのDMXポートを持てるため、"XLR A" 〜 "XLR H" 列があります。

Light Mode という列では、ディスプレイのバックライト(および古い grandMA1 Node のデータLED)を制御できます。

Light Intensity 列は、grandMA1 Node のみに対するものです。LEDとディスプレイに対し、3種類のレベルのインテンシティを設定できます。

Local 列では、grandMA2 Node にある ローカル・メニューのハードウェア・ボタンの On/Off(空欄)を切り替えられます。

最後の Remote 列では、Node へのWebリモート・アクセスの On/Off(空欄)を切り替えられます。これは、grandMA2 Node でのみ使用できます。

Network Switch

MA Network Switch をシステムに追加できます。それらは、どのセッションのメンバーでもありませんが、ネットワーク内のステーションから構成を変更できるようにするために、追加することができます。

MA Switch には多くの設定があります。卓/onPC からの制御や設定については、MA Network Switch の制御 を参照してください。

Bridge

Bridge はまだ実装されていないため、このタブで設定できることはありません。