プリセットプール

grandMA3 ユーザマニュアル » プリセット » プリセットプール Version 2.2
重要
プールについてよく知らない場合は、まず プール・ウィンドウ を読んでください。

ショーのフィーチャグループごとに、プリセットプールがあります。カスタムのフィーチャグループが無いショーには、デフォルトのフィーチャグループにちなんだ名前を持つ9つのプリセットプールがあります(例: Dimmer)。これらのプールには、標準の入力フィルタの他にフィーチャグループ・フィルタを用いるオプションがあります(後述を参照)。

ヒント
フィーチャグループによってカスタム・プリセットプールを作成します。詳しくは Feature グループ を参照してください。

フィーチャグループのプリセットプールの他に、5つの "All" プリセットプールがあります。これらは、フィーチャグループに基づくフィルタリングが行われます。"All" プリセットプールには、必要に応じて名前を付けられます。例えば、プールの1つを、マルチステップ・フェイザー・プリセットやショーのさまざまな部分を保存するために利用できます。

"Dynamic" という独特なプリセットプールがあります。これ自体はプリセットプールではありません。フィーチャグループ・コントロールバー で選択されたフィーチャグループに基づき、フィーチャグループ・プリセットプール間で自動的に変化します。

プリセットプールは、他のウィンドウと同様に Add Window ポップアップでユーザ定義エリアに開けます(ウィンドウの追加 を参照)。それらはすべて Presets タブにあります。


プリセットを開く

プリセットプールは、他の多くのプールと同じように表示され、動作しますが、少し異なる部分もあります。プールについてのより一般的な事柄については、プール・ウィンドウ を参照してください。

プリセットプールに対するデフォルトのプリセットモードは、プール・タイトル部分の右上隅に文字で示されます。プリセットモードについては プリセット を参照し、デフォルトの設定については後述を参照してください。

各プール・オブジェクトの上部には、色付きインジケータバーがあります。何も選択されていない場合は、Pool Color のような色になります。セレクションがあっても、プール・オブジェクトが淡色表示になっていると、現在選択されているフィクスチャはいずれもプリセットを利用できません。現在選択されているすべてのフィクスチャでプリセットを利用できる場合、バーが緑になります。選択されているフィクスチャの一部でのみプリセットが有効な場合、黄色になります。これらはデフォルトの配色です。Pool Settings で変更が可能です(後述を参照)。

Example of a preset pool with a colored bar at the top.
All 4 プール内のプリセット

プール番号の下のシアン色の数字は、現在プリセットを使用しているフィクスチャの数です。上例のプリセット2を見てください。

Preset Pool Settings

プールのタイトル部分にあるMAロゴをタップして、プールの設定に移ります。

以下は Preset Pool Settings の例です。

Preset Pool Settings pop-up showing all the settings for a preset pool.
All 1 プリセットプール・ウィンドウに対する設定

プリセットプール・ウィンドウの設定は以下の通りです。

  • Name:
    一部のプールには名前を付けるられます(例: 5つの All プリセットプール)。その他のプリセットプールは、フィーチャグループに基づいて名前が付けられます。
  • Input Filter:
    プール全体に対する入力フィルタを選択できます。ワールドとフィルタ が利用可能です。入力フィルタは、一部の要素をブロックします。ブロックされた要素は、プールに保存できません。これをタップすると Assignment Editor が開きます。ここではフィルタやワールドを選択したり、Empty に設定したりできます。
  • Show Empty:
    空のプール・オブジェクトの表示/非表示を切り替えます。
  • Appearance:
    アピアランスはプール・オブジェクトの背後に適用されます。
  • Pool Columns:
    プール・オブジェクトの幅を指定します。ウィンドウのサイズは変更されません。これは、ウィンドウ内にあるプール・オブジェクトの列数を指定します。ウィンドウが列数よりも広い場合、余分なスペースは黒(デフォルト)で表示されます。ウィンドウが列数よりも小さい場合は、水平にスクロールできます。プールの幅が設定されていると、タイトル・フィールドの右上隅にアイコン()が表示されます。
    Not Defined 値は、ウィンドウのサイズが変更されても、それに合わせて幅が動的に設定されます。Take Current Width では、ウィンドウの現在のサイズに合わせて幅が設定されます。サイズが変更されても、幅は動的に変更されません。
  • Display Mode:
    プール・オブジェクトに表示する内容を指定します。以下の選択肢があります
    • Text and Symbol:
      デフォルト値と異なり、またそれが空でない場合、テキスト(名前)とシンボルの両方がプール・オブジェクト上に表示されます
    • Text:
      プール・オブジェクトの名前だけが表示されます。デフォルト名しかない場合は表示されません。
    • Symbol:
      シンボルだけが表示されます。シンボルが生成されていない場合、プール・オブジェクトは空になります。
    • Auto:
      シンボルが存在する場合、それだけが表示されます。存在しない場合は、テキスト(名前)が表示されます。
  • Font Size:
    10〜32の間で様々なフォントサイズを選べます。また、デフォルトのプロパティもあります。これは18に相当し、プール・オブジェクトのフォントサイズを変更するだけです。
  • DataPool:
    プール・ウィンドウに表示するデータプールを指定します。これにより、異なるデータプールのオブジェクトを表示するプールを作成できるようになります。例えば、デフォルトのデータプールの Group プール・ウィンドウを、別のデータプールのグループを表示する別の Group プール・ウィンドウの隣に表示することができます。
  • Pool Color:
    プール内のタイトルボタンの色です。
  • Empty Color:
    空のプール・オブジェクトに適用される色です。
  • Reset Colors:
    色をデフォルトのカラーテーマにリセットします。
  • Preset Mode:
    プール全体に対するデフォルトのプリセットモードを設定します。保存時には、常に異なるモードを指定できます。プリセットモードについては、プリセット を参照してください。
  • For All:
    この色は、選択されているすべてのフィクスチャでプリセットを利用できる場合に用いられます。
  • For Some:
    この色は、選択したフィクスチャの一部がプリセットを利用できる場合に用いられます。
  • For None:
    この色は、選択されているフィクスチャがそのプリセットを利用できない場合や、選択されているフィクスチャがグループにない場合に用いられます。
  • Cue Part:
    デフォルトでは、プリセット値はプログラマ・パート0に呼び出されますが、この設定によって、このプールのプリセットに対して別のプログラマ・パートを指定できます。これは、プール内のプリセットに対して個別に変更することも可能です。プログラマ・パートについては、プログラマとは を参照してください。
  • Pool Action:
    コマンドラインで(関連する)キーワードを指定せずにプール・オブジェクトがタップされた際に実行されるデフォルトのアクションを指定します。
    Pools can have some of the following actions (the available actions depend on the type of pool):
    • At ():
      When there is no selection in the programmer, tapping a preset does nothing. When the programmer has a selection, tapping it calls the preset into the programmer.
    • Call() - フィルタに対するデフォルト・アクション:
      タップされたプール・オブジェクトを呼び出します。
    • SelFix/At () - プリセットに対するデフォルト・アクション:
      When there is no selection in the programmer, tapping a preset will select the fixture that can use the preset. Tapping it again calls the preset into the programmer.
      When the programmer has a selection, tapping a preset the first time will call the preset into the programmer.
    • SelFix/Extract ():
      This value acts similarly to SelFix/At, but instead of calling the preset reference into the programmer, the values will be called extracted into the programmer.
    • Select () - シーケンスに対するデフォルト・アクション:
      プール・オブジェクトをタップするとそれが選択されます。
    • Toggle ():
      Tapping a pool object plays it back or switches it off, depending on its current playback state.
    • Go+ ():
      Starts playback of the pool object or goes to the next cue in the sequence.
    • Flash ():
      Flashes a pool object as long as it is tapped. Flash ignores fade times.
    • Temp ():
      Plays back a pool object as long the pool object is pressed. Temp respects the fade times.
    • Top ():
      Timecode プール・オブジェクトを先頭から再開します。
    • Pause ():
      Timecode プール・オブジェクトを休止します。もう一度タップすると再開されます。
    • Off ():
      Stops the recording of the timecode pool object and pauses it when it is played back.
    • Goto ():
      ポップアップを開き、Sequence プール・オブジェクトから特定のキューを再生します。
    • Load ():
      ポップアップを開き、Sequence プール・オブジェクトから特定のキューを読み込みます。
    • None ():
      プール・オブジェクトをタップしても、アクションはトリガーされません。
  • Use Object Action:
    When enabled, the selected object action is executed instead of the selected pool action. Pool windows with Use Object Action enabled, are marked with a (+). Pool objects indicate the selected object action setting with a light grey icon in the foreground of the object. If the object action is set to None, there is a gray overlay on top of the pool object.
  • 2 Finger Edit:
    This toggle button enables the possibility to edit objects by using the two-finger gesture or right-clicking.

上で述べた設定(Preset Mode を除く)は、個々のプリセットに対しても行えます。個々のプリセット設定は、Preset Pool Settings よりも優先されます。