エクゼキュータは、画面(右画面を除く)の下にあるフェーダとキーです。
これには、フェーダと二つのキーを持つものと、一つのキーだけのものとの2種類があります。
エクゼキュータのキーにはシンボルが刻印されています。一つは です。また二つのキーを持つ場合、その一方が になっています。これらのキーの機能は、Change Functions of Executor ウィンドウ を用いて、あるいは Settings of Executor ビュー で変更できます。
エクゼキュータには多くのページがあります。デフォルトでは、アクティブなエクゼキュータがある状態でページを変更すると、そのエクゼキュータが自動的に固定され、表示されたままになります。切り替えた新しいページにエクゼキュータがある場合、以前のページからのエクゼキュータが非アクティブになるまで、それを利用できません。固定されているエクゼキュータが非アクティブになると、自動的に本来のページのものに戻ります。これは Autofix と呼ばれていて、Setup -> Global Settings でグローバルに無効化できます。
また、Fix コマンド や Fix キー を用いてエクゼキュータを固定することもできます。
アクティブなエクゼキュータは、そうでないものよりも明るい背景色で表示されます。Off キーを押してから、エクゼキュータに関連付けられているキーを押すと、それを非アクティブにできます。また多くのエクゼキュータは、フェーダが0%になると非アクティブになりますが、後述の特殊マスターはそうなりません。
エクゼキュータは、以下で説明するように、さまざまな役割を持つことができます。
キューとキューリストを持つことができます。エクゼキュータにキューを保存すると、一つまたは複数のキューを持つキューリストが得られます。
これらのキューは、エクゼキュータのキーやフェーダによって再生できます。
これは、エクゼキュータのデフォルトの用途です。
キューリストは、チェイサー・モードで動作させることができます。キューリストに保存されているタイミングは無視され、全体に対するタイミングでキューがループ実行されます。これは、Settings of Executor ビュー で変更できます。
グループをエクゼキュータに保存することで、それをグループ・マスターにすることができます。これによって、グループ内のフィクスチャのディマー出力を制限できます。なお Dimmer 以外のアトリビュート(例: Pan/Tilt、Color、Gobo など)には影響しません。
利用可能な七つの特殊マスターがあります。これらは Magic Speed ビュー にありますが、フェーダ・エクゼキュータに割り当てることも可能です。
以下は、4種類のマスターについての簡単な説明です。
このマスターは、キューに保存されているエフェクトのスピードと、チェイサーのスピードを制御します。
これは、すべてのエクゼキュータに影響するグローバルなタイムです。このマスターに従いたくない場合、各エクゼキュータに対する Settings of Executor ビュー で無効にすることができます。
これがアクティブな場合、右画面のコマンドラインの隣に アイコンが表示されます。
このマスターは、その値で除算することでキュー・タイミングを変更するために用いられます。デフォルト値は1です。この場合、キューのタイム値が1で除算されるため、保存されているタイムと同じになります。フェーダをデフォルト位置の50%よりも下げると、値が1よりも小さくなります。フェーダを25%にすると値は0.5になります。元のフェードタイムが2秒なら、それが0.5で除算され、結果は4秒になります。フェーダを0%にすると、すべてのフェードが停止します。フェーダを50%より上げると値が大きくなり、75%では値が2になります。元のフェードタイムが2秒なら、それが2で除算されて1秒になります。100%にすると、基本的にフェードタイムは0秒になります。
これはグローバルなタイムで、すべてのエクゼキュータに影響します。このマスターに従わせたくない場合は、そのエクゼキュータに対する Settings of Executor ビュー で無効にすることができます。
これがアクティブな場合、右画面のコマンドラインの隣に アイコンが表示されます。
Exec Time は、保存されているキューのフェード・タイミングを上書きし、このエクゼキュータによってタイムを設定するために用いられます。保存されているディレイタイムは無視されます。フェーダを上げると、0〜10秒の値が得られます。エクゼキュータに関連付けられている二つのキーによって、Exec Time フェーダのオン/オフを行えます。
これがアクティブな場合、右画面のコマンドラインの隣に アイコンが表示されます。
Prog Time マスターは、プログラマでタイムを設定するのに用いられます。これは、ショーをライブ実行していて、あるプログラマ値から別の値にフェードしたい場合、非常に役立ちます。フェーダを上げると、0〜10秒の値が得られます。エクゼキュータに関連付けられている二つのキーによって、Prog Time フェーダのオン/オフを行えます。これがオンの場合、すべてのプログラマ値に対して、Clear を押したときも含め、フェーダで設定されたタイムが用いられます。
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