ユーザ設定

grandMA3 ユーザマニュアル » シングルユーザとマルチユーザ・システム » ユーザ設定 Version 2.0

ユーザ および ユーザプロファイル に関連する多くの設定があります。

User Settings

ユーザ設定には以下のものがあります。

  • Name:
    ユーザ名です。これは、LogIn キーワード で用いられるログイン名です。
  • Scribble:
    ユーザにはスクリブル割り当てることができます。スクリブルは、User プール でのみ用いられます。
  • Appearance:
    ユーザはアピアランスを持つことができます。アピアランスは、User プールや、ステーションがロックされている場合に用いられます。
  • Note:
    ユーザに対する注記を追加できます。
  • Password:
    ユーザに対して設定できる任意のパスワードです。ユーザがログインするときに必要となります。
  • Profile:
    各ユーザには、ユーザプロファイルが割り当てられています。詳しくは 後述 を参照してください。
  • ScreenConfig:
    異なる画面構成を作成できます。この構成は、ユーザがログインしたときに呼び出されます。
  • Rights:
    ユーザ権限には6つのレベルがあります。詳しくは 後述 を参照してください。
  • Language (User Pool Object ポップアップのみ):
    この設定は何も変更しません。設定は可能ですが、影響はありません。
  • Keyboard:
    画面キーボードにはいくつかの配列があります。この設定によって、利用可能なキーボード配列を選べます。
  • Privacy Policy (User Configuration メニューのみ):
    この設定は、Yes と No を切り替えられます。Yes は、このユーザが プライバシー・ポリシー に同意していることを意味します。 ポリシーは、Menu - Settings - Software Update - Privacy Policy で確認できます。

GUIには、設定を表示/編集できる場所が2つあります。

最初の場所は User プールです。プール・オブジェクトを編集すると、設定を変更できるエディタが開きます。詳しくは ユーザの作成 を参照してください。

2番目の場所は、User Configuration です。以下の手順でアクセスできます。

  1. Menu キーを押します。
  2. Settings ボタンをタップします。
  3. User Configuration をタップしてください。

ショーのユーザ一覧が開きますので、セルを編集して設定を変更してください。

 

User Profile Settings

ユーザプロファイルには、プログラマ情報、ビュー、選択されている要素、値、プリファレンスなど、ユーザに関連するほとんどの設定が含まれています。

これらの要素の多くは、ソフトウェアによって保存および選択されます。User Profiles メニューには、設定可能ないくつかの設定があります。

以下のようにしてメニューに移ります。

  1. Menu キーを押します。
  2. Settings ボタンをタップします。
  3. User Configuration ボタンをタップします。
  4. 左側メニューの Profiles ボタンをタップしてください。

ここにあるいくつかの設定は、ソフトウェア上の関連する場所でも変更できます。例えば、Value Readout 設定は、エンコーダバー で変更できます。

  • Name:
    ユーザプロファイルの名前です。
  • Note:
    ユーザプロファイルに対する注記です。
  • DMX Readout:
    DMX値の表記法を変更します。これは、フィクスチャタイプ を編集する際に役立ちます。
  • Normal Value:
    Normal キーワード で用いられるインテンシティ値です。通常は At キー キーを2回押して呼び出します。これはDMX値なので、値を入力する際には DMX Readout 設定が影響します。
  • Wheel Resolution:
    卓のホイールの分解能を変更できます。Coarse、Normal、Fine という選択肢があります。
  • Wheel Mode:
    この設定によって、ホイールの動作が変わります。詳しくは 後述 を参照してください。
  • Knob UI Style:
    画面上のロータリー・ノブを調整する方法を指定します。以下の2つのモードがあります。
    • Rotate: エンコーダやノブを回転させて値を変更します。
    • Drag: 値を編集するための特別なポップアップを開けます。詳しくは タッチ操作 を参照してください。
  • Encoder UI Style:
    画面上のエンコーダを調整する方法を指定します。以下の2つのモードがあります。
    • None: タッチ操作によるエンコーダ値の調整を無効にします。
    • Rotate: エンコーダやノブを回転させて値を変更します。
    • Drag: 値を編集するための特別なポップアップを開けます。詳しくは タッチ操作 を参照してください。
  • Precise Edit:
    この機能は、シートで値を編集する際に用いられます。シートの領域を指で正確にタッチするのは難しいですが、これをオフにすると、誤って新たに選択することなく、領域を選択しやすくなります。詳しくは タッチ操作 を参照してください。
  • Screen Encoder:
    これを有効にすると、右端のデュアルエンコーダが画面エンコーダになります。エンコーダの内側リングを回すと、フォーカスが垂直方向に移動し、また外側リングで水平方向にスクロールします。Patch メニューなどのグリッドで投げ縄選択を行うには、内側リングを押したままにします。現在フォーカスされているオブジェクトを編集するには、内側リングかデュアルエンコーダ・キーを押して離します。
    画面エンコーダのラベルは、エンコーダが現在アクティブになっているディスプレイにも表示されます。このオプションは、デフォルトで有効になっています。
  • Time Key Target:
    Time キー は、Cue または Fixtrue のいずれかをターゲットにできます。これは、キーのデフォルトが、キュー・タイミングまたはフィクスチャ・レイヤに関連するキーワードかどうかを指定します。
  • TCSlot:
    現在選択されているタイムコード・スロットが表示されます。詳しくは タイムコード・スロットとは を参照してください。
  • Value Readout:
    デフォルトの Value Readout です。多くのシートで、Readout を特定のタイプにしたり、このデフォルトのタイプにしたりできます。この設定は エンコーダバー で変更できます。
  • Speed Readout:
    デフォルトの Speed Readout です。Hertz、BPM、および Seconds という選択肢があります。Speed は フェイザー で用いられます。
  • Preset Readout:
    これによって、Fixture および Sequence Sheets におけるプリセットの表示方法が変わります。プリセットは、以下の3つの要素を組み合わせて表示できます。
    • ID: プリセットのID番号。
    • Name: プリセットの名前。
    • Value: プリセットの値。
  • Help Popup Zoom Factor:
    Help ポップアップのデフォルトのズーム係数です。
  • Overlay Fade:
    ユーザ・インターフェースのポップアップやメニューを表示する際のフェードタイムです。デフォルトは250ミリ秒です。
  • Time Readout:
    ユーザプロファイルに対するデフォルトの Time Readout です。詳しくは 後述 を参照してください。
  • Frame Readout:
    ユーザプロファイルに対するデフォルトの Frame Readout です。詳しくは 後述 を参照してください。
  • Color Readout:
    デフォルトの Color Readout です。これは、別の Readout が選択されていない限り、エンコーダ・ツールバー とほとんどのシートで用いられます。
  • Oops Views:
    ビュー操作を取り消せるかどうかを設定します。この機能を用いるには、Create Oops を有効にする必要があります。
  • Oops Programmer:
    プログラマ操作を取り消せるかどうかを設定します。この機能を用いるには、Create Oops を有効にする必要があります。
  • Oops Selection:
    選択操作を取り消せるかどうかを設定します。この機能を用いるには、Create Oops を有効にする必要があります。
  • Create Oops:
    一般的な Oops 機能のオン/オフを切り替えます。"Yes" は機能がオンであることを表します。
  • Oops Confirmation:
    • Always: すべての操作について取り消しの確認が必要です。
    • Main: 以下の操作について確認が必要です。
      • Create
      • Delete
      • Exchange
      • 読み込み中のファイル操作
      • Insert
      • Layout
      • Move
      • Remove
    • Never: 確認なしで操作が取り消されます。
  • Mirror SpecialExecutor Pages:
    grandMA3 extension のカスタム・エリアに対する設定です。"Yes" の場合、extension のカスタム・エリアが、接続されているステーションのそれと同じ割り当てになります。"No" の場合、各 extension のカスタム・エリアで独自の割り当てを行えます。同じ WingID を持つ grandMA3 extension は常にミラーリングされ、基本的に同じものとみなされます。詳しくは grandMA3 extension の接続 を参照してください。
  • Show Appearance In Cue Input:
    キューを選択できるポップアップで、キューのアピアランスを表示するかどうかを設定します。例えば、ターゲットを指定せずに GotoLoad を用いたときに表示されるポップアップに適用されます。
  • Show Settings In Editors:
    一部のエディタで、設定の表示/非表示を切り替えます。この設定は、そのようなエディタのタイトルバーでも切り替えられます。
  • Single Digit Input:
    "Yes" に設定すると、ディマー値に対する10未満の整数入力がすべて10倍されます。以下のルールが適用されます。
    • 1から9までの整数は、10、20、30、40、50、60、70、80、または 90 という値として適用されます。
    • 小数部がある場合は、そのまま小数と見なされます(例: 1.5)。
    • コマンド(Attribute "Dimmer" ...)で任意のアトリビュートを指定する場合は、1桁入力が適用されません。
    • 追加のアトリビュートを指定せずに At コマンドを用いると、ユーザプロファイルの Dimmer の Natural Readout によって取得されます。
  • Resolve Executor Assignments:
    この設定は、Macro Editor で用いられます。"Yes" の場合、エクゼキュータ・ボタンを押してコマンドを編集すると、エクゼキュータへの参照の代わりにオブジェクトのハンドルが用いられます。
  • Show Connectors:
    Connector Overlay の表示/非表示を切り替えます。詳しくは DMXポートの設定 を参照してください。
  • DMX Tester Address Mode:
    以下の設定は、DMXテスター に関するものです。
    • Uni: DMXアドレスをユニバースとアドレスに分けて表示します。
    • Abs: DMXアドレスを絶対アドレスとして表示します。
  • DMX Tester Retain Mode:
    DMXテスターの Retain モードを切り替えます。
  • DMX Tester Mode:
    • All: すべてのDMXアドレスをテストできます。
    • Patched: パッチされたアドレスだけをテストできます。
    • Unpatched: パッチされていないアドレスだけをテストできます。
  • DMX Tester Test Value:
    DMXテスターで用いられるテスト値です。
  • Move Grid Cursor:
    これは、Selection Grid ウィンドウで利用できる設定と同じです。詳しくは Selection Grid を参照してください。

User Attribute Preferences

User Profile Settings で Edit Encoder Bar をタップすると、User Attribute Preferences にアクセスできます。

これは、Natural Readout で用いられる表記法を、ユーザプロファイルで優先的に設定するために用いられます。また、種々のエンコーダ分解能や、エンコーダが押されたときの分解能係数も設定できます。

分解能係数は、エンコーダが押されたときに値を変更する係数を指定します。デュアルエンコーダの場合は、内側リングと外側リングの差を指定します。

上部には以下の設定があります。

  • Time Layer Resolution:
    タイム関連のレイヤに対するエンコーダ分解能を設定します。
  • Phase Layer Resolution:
    フェイザー関連のレイヤに対するエンコーダ分解能を設定します。
  • Dual Encoder Factor:
    デュアルエンコーダの外側リングが内側リングに対して用いる係数を指定します。
  • Dual Encoder Press Factor:
    デュアルエンコーダの外側リングを回しているときにデュアルエンコーダ・キーが押されたときの、外側リングに対する係数を指定します。
  • Link Resolution:
    エンコーダの分解能が、フィーチャ間でどのようにリンクされるかを指定します。SingleFeature Group という選択肢があります。この設定の詳細については、エンコーダ・ツールバー を参照してください。

ポップアップの残りの部分は、すべてのアトリビュートを行で表した一覧です。

ここには、アトリビュートごとに値を変更できる3つの列項目があります。

  • Natural Readout:
    これによって、アトリビュートごとに望ましい表記法のタイプを指定できます。例えば、ディマー値ではパーセント表示が適していますが、Pan/Tilt 値では度で表す物理表記の方が分かりやすいでしょう。この設定は、シートやエンコーダで Natural が選ばれている場合の表記法として用いられます。
    ここで指定した Readout は、アトリビュートに対して定義されているものよりも優先度が高くなります。Default という項目を選ぶと Attribute Definition によるデフォルトにリンクでき、実際の Readout は山括弧で囲まれて表示されます。
  • Encoder Resolution:
    これは、デュアルエンコーダを1クリック回したとき、アトリビュート値がどれくらい変化するかを指定します。この設定は、MA を押して、エンコーダ・ツールバーのチャンネル機能エリアをタップすることでも変更できます。方法については エンコーダの分解能 を参照してください。
  • Encoder Press Factor:
    このアトリビュートに対して、エンコーダの内側リングを押しながら回したときに用いられる係数です。

詳しくは エンコーダの分解能 を参照してください。


Wheel Mode

レベルホイールのモードには以下の4種類があります。

Additive:
レベルホイールによって0%または100%に達するまでは、Dimmer 値間の差が保持されます。0%または100%に達すると、値が均等になります。

例:
チャンネル1の値が50、チャンネル2が60の場合、レベルホイールで両チャンネルを100まで上げてから下へ戻すと、両方とも100から同時に同じレベルに下がります。

Incremental:
レベルホイールによって0%または100%に達しても、Dimmer 値間の差が常に保たれます。

例:
チャンネル1の値が50、チャンネル2が60の場合、レベルホイールで両チャンネルを100まで上げてから下へ戻すと、チャンネル1がまず下がり始め、それが90になったときにチャンネル2が続いて下がります。

Prop.+ (ポジティブな比例):
レベルホイールで Dimmer 値を上げると、Dimmer 値間の差が減少していきます。100%まで上げると、すべてのチャンネルが同時に100%に達します。

Prop.- (ネガティブな比例):
レベルホイールで Dimmer 値を上げると、Dimmer 値間の差が増大していきます。値を下げると、すべてのチャンネルが同時に0%に達します。

User Rights

システムのユーザ権限には7種類のレベルがあります。これらは User Setting です(前述を参照)。

Select Rights ポップアップ - ユーザ権限の選択

設定には以下のものがあります。

  • Admin:
    卓、システム、ショーのすべてを変更できます。
  • Setup:
    卓の一部の要素へのアクセスが制限されますが、その他の卓設定にはアクセスできます。
  • Program:
    Patch に対する主要な変更はできません。"Live Patch" にのみアクセスできます。ほとんどのプログラミング操作が可能です。
  • Presets:
    既存のプリセットは更新できますが、キュー内容は編集できません。
  • Playback:
    プログラムされたショーを再生や実行は可能ですが、何も保存できません。
  • View:
    プログラマの使用は許可されません。ビューを呼び出したり、別のユーザとしてログインしたりできます。
  • None:
    別のユーザとしてログインすることのみ可能です。

Time および Frame Readout

適用された値は、タイムが表示されるほとんどの場所で用いられます。

ヒント
Readout は、ウィンドウの設定 でシートごとに変更できます。

Readout/Format 設定には階層があります。デフォルトはユーザプロファイルで設定されていますが、デフォルトがウィンドウで変更された場合は、ウィンドウの設定が用いられます。

タイムコードは、階層に多くのレイヤを持つ領域の例です。詳しくは タイムコード を参照してください。

ヒント
例えば Fixture Sheet で Readout を個別に変更している場合でも、エンコーダバーでは、ユーザプロファイルで指定されている Time Readout が用いられます。

タイミング用電卓の値は、事前に選択されている Frame Readout に合わせて表示されます。

より見やすい表示になるように、フレームや秒の末尾のゼロは常に抑制されます。Frame Readout がフレーム単位に設定されている場合は、タイムには常に末尾のゼロが表示されます。

秒の小数部とフレームを区別しやすいように、秒の小数部はドット(.)で、フレームはコロン(:)で、秒の整数部から区切られています。

Time Readout には以下の選択肢があります。

  • 10d11h23m45:
    文字で区切って、日、時、分、秒に分けます。
  • 251h23m45:
    文字で区切って、時、分、秒に分けます。1日を超えると、時の数値が24より大きくなります。
  • 10.11:23:45:
    ドットとコロンで区切って、日、時、分、秒に分けます。
  • 251:23:45:
    コロンで区切って、時、分、秒に分けます。1日を超えると、時の数値が24より大きくなります。

Frame Readout には以下の選択肢があります。

  • Seconds
  • 24 fps
  • 25 fps
  • 30 fps
  • 60 fps
ヒント
フレーム表示(24、25、30、60fps ) の場合のフレームはコロンで、Seconds の場合の小数部はドットで区切られます。

fps は、フレーム/秒を意味しています。