エクゼキュータとは

grandMA3 ユーザマニュアル » エクゼキュータとは Version 2.0

エクゼキュータ(Executor)は、他のオブジェクトに対するハンドルやコントロールです。

シーケンスの制御によく用いられますが、他のオブジェクトを制御することもできます。

シーケンスなどのオブジェクトがエクゼキュータに割り当てられると、そのオブジェクトを制御できます。また複数のエクゼキュータが、同じオブジェクトを制御することも可能です。

エクゼキュータに割り当てられたシーケンスは、Sequence プールからキューを実行しています。エクゼキュータは、プール内のシーケンスにコマンドを送って操作しています。

 

エクゼキュータは、grandMA3 ハードウェアの物理キー(エクゼキュータ・ボタン)、ノブ(エクゼキュータ・ノブ)、およびフェーダ(エクゼキュータ・フェーダ)です。これらは画面上の仮想エクゼキュータとして表すことも可能で、後述の Playback ウィンドウ で表示・操作できます。

物理的なエクゼキュータのハードウェアについては、エクゼキュータ・エレメント を参照してください。

エクゼキュータは4行あります。
一番下の行は101〜190の番号が振られていて、単独のエクゼキュータ・ボタンだけがあります。
その上の行は201〜290の番号が振られていて、ボタンとフェーダがあります。
その次の行は301〜390の番号が振られていて、ボタンとロータリー・ノブがあります。
一番上の行は401〜490の番号が振られていて、ここにもボタンとロータリー・ノブがあります。

Xキーもエクゼキュータです。X1〜X8と刻印されたキーはエクゼキュータ291〜298、X9〜X16 キーはエクゼキュータ191〜198です。

エクゼキュータはウィングにまとめられていています。ウィングには15列のエクゼキュータがあり、それらが5列ごとに区分けされています。合わせて60(15列×4行)のエクゼキュータがあります。全体では、360のエクゼキュータ(6ウィング×60)にXキーからの16を加えて、合計376になります。

物理デバイスとしてのエクゼキュータは、ソフトウェア上で存在する数よりも少ない場合があります。例えば grandMA3 compact 卓の物理エクゼキュータは2×5列です。

エクゼキュータは、Executor キーワード によってコマンドラインからも利用できます。

エクゼキュータ・ページ

376のエクゼキュータで1ページになります。データプール ごとに、最大9999のエクゼキュータ・ページを作成できます。各ページには、固有のエクゼキュータ設定があります。あるページでアクティブなエクゼキュータは、別のページに切り替えてもアクティブなままです。

エクゼキュータ・ページは Page プール に表示され、ラベル付けすることができます。これはウィンドウとして作成できます(ウィンドウの追加 を参照)。

Page プール - ページ1を選択中

ページセレクタの中央部分をタップすると Page プールをポップアップとして開くこともできます。

ページセレクタの中央部分をタップして、Page プール・ポップアップを開く

ポップアップでもウィンドウでも、プールとしての機能に違いはありません。

Page+Page- キーによってページを切り替えると、ページが自動的に作成されます。ページセレクタの上下矢印は、物理キーのようにページを変更するためにも利用できます。

ページは、以下の構文によっても作成できます。

Store Page [ページ番号] (["ページ名"])

この構文で、ページ名はオプションです。詳しくは Page キーワード を参照してください。

エクゼキュータ・ラベル

エクゼキュータの上にあるレターボックス画面には、エクゼキュータのラベルが表示されます。また左コマンド画面の下部には、Xキーのラベルが表示されます。

プレイバックバー - 5×4 エクゼキュータの最初のセクション

エクゼキュータの上にあるエクゼキュータ・ラベルは、プレイバックバーの一部です。それらについては プレイバックバー を参照してください。

ラベルには、エンコーダがどのようにグループ化されていて、それらがどのオブジェクトを制御しているか、また各エクゼキュータがどのような操作機能を持っているかが表示されます。

これらの変更方法については、エクゼキュータへのオブジェクト割り当て を参照してください。

ラベルは、割り当てられているオブジェクトからアピアランスやスクリブルを受け入れます。例えば、シーケンスが特別なアピアランスを持つ場合、プレイバックバーにもそれが表示されます。

Playback ウィンドウ

Playback ウィンドウには、物理エクゼキュータが仮想表示されます。

Playback ウィンドウ - 4行すべてでラベルとハンドルの両方を表示

表示されるエクゼキュータ数は、ウィンドウの幅や選択されたセクション数によって自動的に調整されます。1つのウィンドウには、最少で5×4、最大で15×4(1ウィング)のエクゼキュータを表示できます。15エクゼキュータのセクションを表示するために必要なウィンドウの最小サイズは、画面上で10マス幅です。

仮想エクゼキュータは、画面上で操作できます。

Playback Window Settings

設定により、ウィンドウをカスタマイズできます。

左上隅の MA ロゴをタップすると、設定にアクセスできます。

Playback Window Settings

ここには、エクゼキュータ行の表示/非表示を切り替える設定があります。また、ラベルやエクゼキュータ・ハンドルの表示/非表示を切り替えることもできます。例えば、200番台行のエクゼキュータ・ラベルを表示、100番台行のエクゼキュータ・ハンドルを表示するなど、非常に柔軟な設定が可能です。

PageWingID 設定については、ウィンドウの設定 でも述べられています。

Executors 設定は、関連するフェーダ、ノブ、キーの仮想表示を切り替えます。

また Labels は、エクゼキュータやXキーのラベルの表示/非表示を切り替えます。

#Sections 設定は、5列のセクションをウィンドウにいくつ表示するかを選びます。プロパティは以下の通りです。

  • Auto:
    ウィンドウの幅と各列の最小幅に基づいて、できるだけ多くのセクションが表示されます。
  • 1:
    エクゼキュータの1番目のセクションだけが表示されます(5列)。
  • 2:
    エクゼキュータの1番目と2番目のセクションが表示されます(10列)。
  • 3:
    ウィングにあるエクゼキュータの3セクションがすべて表示されます(15列)。

セクション数を指定したプロパティでは、ウィンドウ幅によって使いにくくなる場合でも、常に指定数が表示されます。

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