各キューパートは、多くのタイミング情報を持ちます。
キュー作成の際に何も指定しないと、デフォルトのタイムが用いられます。デフォルトは変更可能です。詳しくは Store Settings とプリファレンスの保存 を参照してください。
キュー・タイミングは、コマンドラインやGUI(Sequence Sheet)によって、いつでも変更できます。
フィクスチャの値がどのように変化するかに影響する多くの要素があり、以下のようなグループに分類できます。
このリストでは、下にあるのものほど優先度が高くなっています。
また、値がどのように変化するかを指定する Cue Transition もあります。
以下の6種類の一般的なキュー・タイミングがあります。設定で表示が省略されていなければ、それらに対応する列項目が Sequence Sheet に表示されます。詳しくは Sequence Sheet を参照してください。
これらの値は、以下の構文で変更できます。
Cue ["キュー名" または キュー番号] CueInFade [新しいキュータイム]
対応キーワードの CueInFade、CueOutFade、CueInDelay、CueOutDelay、SnapDelay、または CommandDelay を使用してください。
キューのフェード/ディレイは、CueFade と CueDelay でも設定できます。これらによって、キューの4つのフェード/ディレイタイムを設定できます。これらは、1つのキーワードだけで In/Out タイムを設定するのに用いられます。
In と Out タイムはスラッシュで区切ります。スラッシュの前が In タイム、スラッシュの後が Out タイムです。In と Out の両方を指定しなくてもかまいません。スラッシュを用いて一方だけを設定できます。設定したいタイムは、スラッシュの正しい側に記述してください。
スラッシュなしでタイムを1つだけ設定した場合、In タイムにはその値が用いられ、Out タイムは In タイムにリンクされます(厳密には "None" に設定)。そのため、例えば、フェードインとフェードアウトは同じになります。
例えば、キュー3のインフェードを5秒に、アウトフェードを8秒に設定するには、以下のようにキーを押します。
Cue 3 Time 5 / 8 Please
コマンドラインでは以下のようになります。
タイムを1つだけ指定すると、In と Out の両方がそのタイムになります。例えば以下のようにすると、キュー4のフェードインとフェードアウトが両方とも7秒になります。
また、スラッシュの片側だけに数値を記述することで、In または Out タイムだけを指定できます。例えば以下のようにすると、アクティブなキューに対して、CueOutFade が3に、CueInDelay が1に設定されます。
Time キー によって、CueFade と CueDelay の両方にアクセスできます。詳しくは CueFade および CueDelay を参照してください。
各プリセットタイプは、固有のフェード/ディレイタイムを持っています。Sequence Sheet には、それらに対応する列項目があります。
これらのタイムは、プリセットタイプの値が変化するすべてのフィクスチャによって用いられ、そのプリセットタイプに対する一般的なキュー・タイミングを上書きします。
プリセットタイプのフェードやディレイのデフォルトは "Basic" です。フェードは Cue In Fade に、ディレイは Cue In Delay と同じになります。
個々のアトリビュートには、個別にフェード/ディレイタイムを設定できます。これは個別(Individual)タイムと呼ばれます。これらの個別タイムは、プログラマ を用いて選択され、保存 の際にキューに追加されます。Track Sheet モードの Sequence Sheet で、これらを編集することもできます(トラッキングとは を参照)。
Sequence Sheet には Indiv Fade と Indiv Delay という2つの列項目があり、個別タイムの最大値が表示されます。また Indiv Duration という列には、全体としての個別タイム(ディレイ + フェード)が表示されます。
Executor Time というマスター・フェーダがあります。これは Master Controls ポップアップで確認・変更できます。また、物理的なコントロールやエクゼキュータに割り当てることも可能です(エクゼキュータへのオブジェクト割り当て を参照)。
この機能がオンになっていると、保存されているフェード/ディレイ・タイミングの代わりに、このフェーダで設定したタイムが用いられます。キューがトリガーされると Executor Time フェーダ位置が登録され、動作中のキューフェードに影響を与えることなく、後からフェーダを動かせます。詳しくは タイム・コントロール を参照してください。
Sequecne Settings で Use Executor Time の設定をオフにすると、この機能からシーケンスを保護できます。
Rate によって、キューフェード動作中にタイミングを動的に変更できます。保存されているタイムは変えずに、それがより速く/遅くなるように簡単に調整できます。
フェーダを上げると、保存されているタイムより短くなって、フェードが速くなります。フェーダを下げると、保存されているタイムより長くなって、フェードが遅くなります。
Rate の影響を受けるタイムには、その前にアスタリスク(*)が表示されます。Rate が下がりきっている場合、タイムは *Stopped と表示されます。Rate が上がりきっている場合、タイムは *0 と表示されます。
Rate 機能を持つエクゼキュータでは、エクゼキュータ・ラベルに Rate がパーセント表示されます。Rate がちょうど100%の場合、ラベルには 1:1 と表示されます。Rate が最大の場合には 1:∞、最小の場合には *Stopped と表示されます。
Rate は、Rate1 キーワード でリセットできます。
キューパートのプロパティ Transition で、あるキューから別のキューへとフェードする際に値がとるパスを変更できます。Transition は、キューパートごとに設定できます。
9種類の Transition フォームを利用できます。以下では、これらをイメージで表しています。