セッション

MAデバイスは、セッションに接続されています。

制御デバイス(grandMA3 onPC、grandMA3 replay unit、および grandMA3 卓)は、ステーション と呼ばれます。

セッションは、同一ネットワーク内に複数存在することも可能です。その場合、セッション名とロケーションによって識別されます。

ヒント
ネットワーク環境における grandMA3 システムのさまざまな動作方法については、システムの概要 を参照してください。

セッションのルール

grandMA3 セッションは、システム動作に不可欠な部分です。

システムの動作を理解するため、安定したセッションの実現と維持のためのルールを以下に示します。

上述の要素の多くは、Network メニューで確認・編集できます。

ネットワークで認識されているMAデバイスは、Network メニューに表示されます。

メニューには、以下のように複数の方法でアクセスできます。

コマンドラインからメニューを開く

コマンドラインに以下のコマンドを入力して実行します。

User name[Fixture]> Menu "Network"

Menu ポップアップからメニューを開く

キーとボタンの組み合わせによって、上述と同じコマンドを実行します。

  1. Menu を押します。
  2. Menu ポップアップで Network をタップしてください。

専用ボタンでメニューを開く

コマンドライン には、Network メニュー専用のボタンがあります。

このボタンをタップするとメニューが開きます。


Network メニュー - ネットワーク内のMAデバイスの一覧

タイトルバーには、通常の閉じるボタン(cross)があります。その左には現在のデバイス状態を示す Status ボタン、Filter ボタン、そして Network Interface ポップアップ を開く My Interfaces ボタンがあります。このポップアップにはネットワーク・インターフェースが一覧表示され、可能な場合は設定の変更を行えます。

Filter には以下の選択肢があります。

メニューの左側には、Stations、Keys、および Web Remote という3つのツールボタンがあります。

メニュー下部の左側には、Invite StationDismiss StationsJoin Session、および Leave Session という4つのボタンがあります。

その右側には、操作しているステーションのセッション設定を変更するための入力ボタンがあります。

以下は、それらについての簡単な説明です。

ヒント
セッション内の各ステーションは優先度を持っています。セッションには、マスターとなるステーションが1つ必要です。Never 優先度を持つステーションしか存在しない場合、そのステーションはマスターになれないため、セッションは終了します。

MA-Net Interface - Select Interface ポップアップの Auto オプション

Network メニューで MA-Net 用インターフェースを選択するためのドロップダウンには、Auto という選択肢があります。

MA-Net Interface が Auto に設定されていると、grandMA3 ソフトウェア自体が使用インターフェースを決定します。この場合、選択されたIPアドレスは、MA-Net Interface ボタンに山括弧で囲まれて表示されます(例: <192.168.0.4>)。

Auto モードで自動的に決定されるインターフェースは、以下のルールの順序で指定されます。

  1. クラスCのIPアドレス(192.168.x.y)が見つかった場合、インターフェースのリンク状態にかかわらず、そのIPのインターフェースが用いられます。ただし macOC の onPC では、インターフェースのリンク状態がアクティブである必要があります。
  2. クラスCのIPアドレスが見つからない場合、ソフトウェアはクラスBのIPアドレス(172.16.x.y)を検索します。リンク状態がアクティブなインターフェースだけが用いられます。
  3. クラスBのIPアドレスも利用できない場合、10範囲(10.x.y.z)にあるクラスAのIPアドレスが検索されます。リンク状態がアクティブなインターフェースだけが用いられます。
  4. これにも失敗した場合、2範囲(2.x.y.z)にあるクラスAのIPアドレスが検索されます。リンク状態がアクティブなインターフェースだけが用いられます。
  5. 利用可能なクラスAのIPアドレスが無い場合、ループバック・インターフェースが用いられます。

選択されているインターフェースは、Auto から希望する別のインターフェースにいつでも変更できます。

grandMA3 卓、Processing Units、および xPort Nodes では、フルインストール後も最初のインターフェースがデフォルトのインターフェースとして選択されます。

Windows および macOS の grandMA3 onPC は、デフォルトで Auto に設定されます。


このメニューの Stations ビューには、すべてのMAデバイスがタイプ別に表示されています。緑背景のものは接続されているデバイスです。

以下は列項目の簡単な説明です。

セッションの上限

セッションには、以下のような知っておくべきいくつかの最大数があります。

ネットワーク・ドメイン内では、最大負荷状態のセッションは1つだけであるべきです。さらに必要な場合は、ネットワークがボトルネックを作らずにトラフィックを管理できるように細心の注意を払う必要があります。

これらの最大数は、1セッションあたりの値です。

セッションは、最大で262,144個のパラメータを制御できます。詳しくは パラメータ を参照してください。このトピックでは、パラメータの拡張方法についても述べています。

MAデバイス

すべてのMAデバイスは、以下のデバイス・グループに属します。

カテゴリA - セッション内で最大31台のデバイス

これらは、アクティブに計算処理を行っているステーションとデバイスです。これには、すべての grandMA3 卓、grandMA3 replay units、grandMA3 onPC、および grandMA3 processing units が含まれます。

grandMA3 onPC は、接続されているウィング数に関係なく、1つのステーションとしてカウントされます。grandMA3 onPC wings は、ネットワーク内のデバイスとしてカウントされません。

カテゴリAのすべてのデバイスは、同じスイッチ上に、または少なくとも直接接続されたスイッチ上にある必要があります。

カテゴリB - セッション内で最大64台のデバイス

これらのステーションとデバイスは、セッション出力に関連する計算を行いません。今のところ、ステーションがいつ非計算モードになるかは定義されていません。

カテゴリC - セッション内で最大128台のデバイス

これらは、計算されたパラメータを使用する可能性があるセッション内のMAデバイスです。これには、grandMA3 モードで動作している MA Nodes と MA extensions が含まれます。

重要
sACN または Art-Net モードで実行されるネットワーク・ノードは、この制限に含まれません。